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転生特典は聖槍の影打
6話 真の英雄は目で殺す?

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何処かの国の雪原のど真ん中を疾走しているのは櫻井空は巨大な犬に追いかけられていた

「ぎゃああああああ!助けてええええ!」

現在、空の頭の中に戦闘という文字は思いつかない…戦闘力があっても頭が逃げるという思考に染まってしまっている。だから

「あ!」

お約束なのか雪に隠れた石に躓いた空は顔面を強打

ドサッと倒れる空に近づく巨大な犬は

「グルルルルルル……」

追い詰めたぜ、と言いたげな目をしている

一方追い詰められた空は







やばいやばいやばい!どうする櫻井空!これは人生の岐路…選択肢を誤れば即刻dead endだ……だがこの俺に掛かれば……って現実に選択肢は無かったあああ!









テンパっていた……それで良いのか主人公よ

一歩、また一歩と距離を縮める犬を見ながら空は思った

何でどいつもこいつも俺の平穏を壊そうとするんだ?


本当に許さない……何で……

その時、空の中の何かが弾けた


「テメェ等みたいなのがいるからああああ!」


叫ぶと同時に空の本能が活動(アッシャー)を発動する

「キャイイイン!」

急に情けない声をあげたのは犬だった、それは空の宿す聖遺物の力の一部による

不可視の斬撃

そして

「ーーーーーーーっ!」

声にならない断末魔のような悲鳴をあげる犬

その理由は単純だが故に恐ろしい

少しずつ体が腐食して腐っている、その速度は自然現象ではあり得ないまるでビデオの早回しを見ている気分だ

それもその筈。空の持つもう一つの能力 腐食の魔眼(仮)




そして……空の新たな力に目覚める

「凍てつけ」

すると犬の周囲に光り輝く円が現れる特徴とすればその円の中央に一直線に縦のラインが入っているくらいのシンプルな魔法陣だ、効果は直ぐに現れ、犬の腐っていった所が凍りつく、空が能力を解除したのか肉体の腐敗は止まり元に戻り始める。


犬自体も魔獣なので普通ではありえない回復力を持っているのだが……腐敗はそれを上回る速度で行われたのだ


「………………?」
何してんだこいつ?みたいな目で見てくる犬に


「俺は食べても美味しくないから見逃してくれないかな?……って言っても解らないかな?」

いい笑顔だが目は笑っていないし殺気を飛ばしている
犬の視点では、背後に巨大な大剣を背負った大男と大量の魔獣が列をなしていたという……

それが怖かったのか首を高速で上下する犬

「ならさ……人のいる所まで連れて行ってくれないかな?」

犬に逆らうと発想は無かった……



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