A・Tの時間・4時間目(2016/05/16 一部修正)
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【視点:樹】
夏休み26日目。今日は特別夏期講習――別名:沖縄離島暗殺旅行から椚ヶ丘に帰って来て5日目に当たり、再開された暗殺訓練に新たな項目が加わった日でもある。
新たに加わった暗殺訓練、それはA・Tの使用も含めた屋内戦訓練だ。暗殺旅行で屋内戦の経験不足が銃使いとの戦闘で露呈した為、当然の流れと言えるだろう。
なんせ、今まで室内で殺センセーを狙ったことがあるって言っても、こっちが一方的に攻撃してるだけで相手側――殺センセーから反撃されることが無かったからな。
しかも、クラス全員で一斉に銃撃しても普通に避けられてるから、あれを屋内戦闘とは言わんだろう。画面越しでも敵が攻撃してくるガンシューティングの方がまだ戦闘訓練と言える。
ってか、そもそもE組の環境が屋内戦闘訓練に適してなかったんだよ。体育館が無い、教室数も6室と少ない木造平屋建ての校舎なんだからな。
そう。通常授業を行う教室と理科室、家庭科室、職員室。男子トイレと女子トイレの計6室。生徒が活用できる所なんて、実際の所3室しかないんだ。
その余りの教室の少なさから、体育の時なんて男子は理科室、女子は教室を更衣室にしてるくらいなんだぞ。そんな所でどうやって28人――教師2人も含めれば30人という人数の屋内戦闘訓練ができるってんだ!
殺センセーが堀部と戦った時みたいに机のリングを作って、屋外戦闘訓練みたいに烏間先生1人に対して、2人ペアで挑めってか?
まぁ、100歩譲って通常の屋内戦闘訓練ができるとしよう。じゃあ、A・Tを使った屋内戦闘――パーツ・ウォウDクラス:キューブの訓練ならどうだ?
キューブは移動するのに床だけでなく、壁や天井といった室内全体を使う。その上戦闘まで行うとなると、ぶっちゃけ木造平屋建てのE組校舎は壊れかねない。
そんな訳でDクラス:キューブと屋内戦闘訓練を可能とする為、烏間先生と話し合った。その結果―――
「「「「「「「「「「た、体育館ができてる……」」」」」」」」」」
烏間先生が防衛省と交渉し、たった5日で運動場のすぐ近くに普久間殿上ホテルのコンサートホールとほぼ同じ面積の体育館が建てられた。しかも、ただの体育館じゃない。
「実はこの体育館、建築に殺センセーも協力してくれて、地下室もあるんだぜ」
「イッキ!?」
「この体育館のこと、知ってたのか!?」
「まぁ、体育館を建てられないか烏間先生に相談したのは俺だからな。ちなみに屋内銃撃戦の訓練の為、体育館の一番端には律(本体)の下位互換に当たる対人自動迎撃砲台が3台設置してある。
開発者は俺と律(義体)――というか、殆ど律だな。椚ヶ丘に戻って来てからの3日間で完成させた。まぁ、制作の際に烏間先生――というか国
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