【ソードアート・オンライン】編
137 哄笑の残響
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り、所詮は《PoH》の腰巾着≠ニ云ったところか。
……ここで俺と会話して──時間稼ぎ≠ェ出来ていれば、伏兵≠フ配置を完璧に出来たろうに、新川 昌一は俺を急かす。
(……残り≠ェ近付いて来たか…)
「そう、それと言い忘れていたが──」
そう独白するかの様に新川 昌一に声を掛けつつ、音声データの入っているUSBメモリを渡そうとポケットに手を入れた瞬間、新川 昌一の口端がぎぃ、と吊り上がる。
……新川 昌一の淀んだその眼球には俺と──俺の後ろには影二つ=B……分かり易い合図だった。
「……俺、現実≠フ方が強いからな──っとっ!」
残り二人≠ェ俺の背後に立ち、持っていたらしい長物≠振りかぶった瞬間、俺は身体を反転させ──たその勢いのまま、新川 昌一の目に映っていた残り二人≠フ顎先を踵でかすらせる様に狙い、回し蹴りを振り抜く。
「ぐっ!?」
「がっ!?」
……俺の狙いはしっかりと当たっていたらしく、残り二人≠ヘ直ぐにその場に崩れ落ちた。“咸卦法”の──肉体強化≠ナの一撃は相手の脳に気持ち悪さ≠与える前に意識をシャットアウト出来た様である。
(……来たか…っ)
俺は背後に迫っていた残り二人≠ノ対応する為に、一瞬だけだが新川 昌一から目線を切ってしまっていた。……その隙に新川 昌一はどこから入手出したかは判らない──刃渡りが明らかに銃刀法に抵触していそうなほど長いコンバットナイフを取り出しては距離を詰めてくる。
……ちょうど残り二人≠沈めたばかりの俺に技後硬直は──実はと云うと、無かった。……新川 昌一が某かの刃物を持ち出してくるのは予想していて、それに関する対応策も当然の事ながらある。
「死、ね」
短く一言そう綴られた言葉。
(……っ)
振り抜いていた片足が地面に着いた瞬間、俺は“咸卦法”を解除して新川 昌一が向けて来たコンバットナイフの刃に対して肌をかすらせる=B……すると一瞬だけ肌がひりっ、とするが、我慢出来ない痛みでもないので、そのまま新川 昌一の懐に入り…
「破っ!」
「ぐぇっ!?」
新川昌一の鳩尾に俺の──手加減込みの肘を入れる。
(……終わったか…)
崩れ落ちる新川 昌一を見ていると何やら一段落着いた気はしたが、後始末の為にもとりあえず携帯を取り出してとあるところ≠ノ電話を掛ける。……番号は当然、110=B
「もしもし警察ですか? ……今、暴漢に襲われて…」
めちゃくちゃ警察呼んだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
新川 昌一と闇討ちしてきた残り
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