【ソードアート・オンライン】編
137 哄笑の残響
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クラッドでその悪名を轟かせていた──ゲームで死んだら実際に死んでしまう、デスゲームと云う状況下でPK(さつじん)≠是としていた、当時のアインクラッド内最大の殺人ギルド──≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫の幹部。
(……あ、もしかして──)
「……お前が≪死銃(デス・ガン)≫か」
現実≠ナも実際に殺人事件が起こっているゲームにかつてアインクラッドで席巻していた殺人ギルドの幹部が居ると云う──あまりにも出来すぎている≠アの状況下、そしてユーノからもたらされていた哄笑の残響≠ニ云う言葉。。
……ふと、誰かに聞かせるでもなくそんな呟きが出てきた。
「……っ!! どうして、それを…っ!」
どうやら俺のボヤきは彼にも聞こえていた様で、小さくバックステップをしてその身を退けさせる。……それは俺の呟きが正鵠を射ていたと云う事実を如実に表していた。
「……まじか…」
本当にこいつが≪赤眼のザザ≫なのか>氛氓ニ、ザザの迂闊さに頭を抱えたくなる。
「ザザ──いや、新川 昌一」
「っ!! 貴様、一体どこで、俺の名前を…っ」
ザザの本名を──ザザにだけ聞こえる程度の声量で溢せば、ザザから向けられていた敵愾心が一層強まり、殺気>氛氓サれもアンサツさんから向けられていたような稚拙な殺気≠ナはなく、実際に自分が手を下した人の目から命の光が消える瞬間を視たことがある人間特有の殺気≠向けられる。
「一応俺にもツテ≠ヘあるんでね」
ツテ≠ニは云うまでもなく菊岡さんである。……≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫のトップ3の名前は、ジョニー・ブラック──金本 敦や《PoH》の詳細な情報はイントネーションや声音を菊岡さんに教えて、菊岡さんと一緒に特定した。
……俺が殺した《Ryu》──神崎 竜也は兎も角、《PoH》──ヴァサゴ・カザルスは日本人ではなかったらしいが。
閑話休題。
(……あ、これ≠ヘ使えそうだ)
ザザ──新川 昌一の情報について脳内でさらっていると、不意に思いつく。
「新川 昌一、明日の明朝5時ちょうどに【新川総合病院】から最も近い公園の──そうだな、時計の前に──時計が無かったら一番大きい遊具の近く、公園の入り口から見える位置に居ろ。……あ、言っておくが別に強制じゃない──が、居なかったら、恭二君がどうにかなるかもな…?」
「待て、弟は、関係、ない」
新川 恭二──新川 昌一の実弟の名前を出してやればザザの声から落ち着きが消える。……俺がやった事は目
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