【ソードアート・オンライン】編
134 天稟の運
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ノンは落ち込む俺を見て気に病んだのか、場を繋ぐ様に口を開いた。
「あ、でも、ある意味タイミングが良かったかもしれないわね。前からの知り合いと待ち合わせしてるの。……でその知り合いが面白い初心者が居るから紹介してみたい>氛氓チて言ってるのよ」
「面白い初心者=c?」
「そう。貴方もその初心者に会ってみない? ……貴方と初心者同士で良いと思ったんだけど…」
鸚鵡返しに訊ねてみるも、俺には出来すぎている@lに感じる。……なのでそれ≠シノンに訊いてみる事にした。
「……もしかしてその待ち合わせ場所って、ここから一番近いバーだったりしないか」
「……確かに知り合いとの待ち合わせ場所は通りに出てすぐのところだけと──そういうこと。……ねぇ、貴方はもしかして面白い初心者≠フ知り合い?」
ティーチから待ち合わせに指定された店の事を口にすれば、シノンから胡乱な目で見られる──も、数秒の事。直ぐにシノンも出来すぎている≠アの状況に違和感を持ったのか、胡乱気な表情を引っ込める。……シノンは俺と同様にとある可能性≠ノ辿り着いたらしい。
……ティーチとシノンの知り合いが既に知り合っている≠ニ云う可能性に…。……普通に考えたら≠ワず出ない様な推論だが、何故だか強ち外れてない様に思えるのはティーチ──または真人兄ぃの天稟からの学習か。
「……シノンの知り合いがピーチと云う──紫っぽい髪をしている¥乱ォプレイヤーなら、多分その面白い初心者≠ニやらは俺の知り合いだな」
「……思った以上に世界は狭いようね」
「そうだな…」
どうやら俺とシノンの推測は当たっていた様で、シノンと一緒に溜め息を吐きながら肩を落とす。……何故だかシノンとは仲良くなれるような気がした。
SIDE END
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