【ソードアート・オンライン】編
134 天稟の運
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して数分。転移ポート(?)からここまでの道程で二回もナンパされてしまった。……もちろん逆≠ネんて付くような──うらやまけしからん理由なんかではなく、むさ苦しい男≠ノナンパされた。二回とも。
その理由は俺の容姿にあった。最初は俺が女性≠ニ思ってナンパしていたらしいが──どうにも俺の仮想体はレアモノらしく、俺が男である事を明かしたとしても、今度はその誘いの方向性を変えその仮想体売ってくれ>氛氓ニな、大して嬉しくもない誘い文句でナンパされていた。
……むさ苦しいナンパ師共の視線に言い様の無い恐怖感を抱きその視線を浴びせられてある状況から逃れる様に動こうと──通りのショーウィンドウに写った自分の姿を見たときに理解した。……自分の仮想体が美少女≠ナあると云うなんて、直ぐに判ってしまった。
自分の仮想体が美少女然としてると云う事を確認して、直ぐに転移ポートの通りから一本路地に入っての──さっきの愚痴である。
……ただでさえ現実の女顔に辟易てしているのに、仮想ですら女顔──寧ろ女の子そのもの≠ノなってしまうなんて、愚痴の1つや2つを溢しても神様は文句は言わないだろう。逆に、言われたとしたら──その時は鬱憤を晴らさせてもらおう。……主にMobに。
(……えっと、確かポートの通りを真っ直ぐ行って右手側の店だったよな)
「さて──」
――「ちょっと待ちなさい」
【GGO(こっち)】に先行してもらった真人兄ぃ──ティーチとは、一緒に動ける様に待ち合わせをしている。……路地裏に入って数分。いろいろな意味での覚悟≠煬まり──時間も圧しているしティーチとの待ち合わせ場所に向かおうした時、前の方──メインストリートの方向から声を掛けられる。
「えっと、何かな」
「さっきまであんなにわたわたしてたのに案外余裕そうね」
声を掛けてきた水色髪の少女は、俺の喜劇を知っているらしく声を掛けてくれたらしい。……その心遣いは今の俺の煤けた心には面白いほど沁みわたっていく。
「……そういえば自己紹介がまだだったか、私はシノン。……貴女≠フ名前は?」
「キリトだ」
「……キリト=c? こう言ったら貴女≠ノは悪いけど、まるで男みたいな──ああそう云うことね。……そんな仮想体を引くなんて貴方もツイて──ああ、もうっ、悪かったからそんな顔をしないでよ!」
シノンと名乗ったその少女に俺も名乗り返せば、その反応からシノンも勘違いしていた事が判明する。……いい娘やぁ…>氛氓ネどと感動しかけていたので、意外と傷は深かった。……するとシ
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