【ソードアート・オンライン】編
134 天稟の運
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
前を出せば、その後はとんとん拍子に行くようしてある。だから和人君は、遅くても17時くらいまでには病院に向かってくれ。明日の夕方までには手筈を整えておいてもらえる様に僕からも頼んであるから待たされる様な事はないからね、そこは安心してくれて構わないよ。
【□□□□総合病院】の場所については是非とも添付ファイルを参照の事。
――――――――――――――
菊岡の味気無いメールはそこらに置いておくとして──だがしかし、今の俺には突っ込まねばならない事があった。
「あの安岐さん──で良かったんですよね」
「何かな升田君?」
「これ≠ヘ一体…?」
菊岡に指示されて【□□□□総合病院】に居たのは良いのだが、目の前看護師さん──名札プレートと菊岡からのメールを併せて類推するなら安岐 ナツキ≠ウんに上着を脱ぐ様に指示された。
いきなりの事になんでや!?≠ニ、どこぞのバカオウ──もといキバオウみたいに抗議をしようとしたが安岐さんの笑顔に封殺されてしまう。
……しかし、俺には真人兄ぃみたいな──人を宥めすかしつつ自分の要求を通す弁舌≠ヘ俺のスキル欄には皆無なので、安岐さんから指示された通りに上着を脱げば、ぺたぺたぺたぺたと、たくさんの電極パッドが貼られる。……気分は宛ら末期患者である。
「これ≠ヘ、簡単に云っちゃえば【GGO】をやってる最中の、升田君のバイタルサインを観測するためのモデリングセットかな」
「ああ、成る程…」
安岐さんの簡潔かつ明瞭な説明に納得する。俺の今回の目的は、≪死銃(デス・ガン)≫に撃たれる事≠ナ──可能性としては極低いと見ているが、現実に死人が出ていて本当に死ぬかもしれない事≠セったので、今の厳戒体制納得モノだった。
……ちなみに明日奈達には真人兄ぃ──ティーチと一緒に【GGO】にコンバートする事は既に周知してある。……【ALO】内のアイテム類は全てエギルに預けてある。真人兄ぃはユーノに預けたらしい。
閑話休題。
それでこ安心してアミュスフィアを被れると云うものだ。……アミュスフィアを被ると安岐さんが何やら思い出したように──俺が居る病室の隅を指で示しながら口を開く。
「あ、AEDも完備してあるから安心して逝ってきていいよ〜」
「はは…。それは心強いですね。リンク・スタート=v
安岐さんにガス抜きをしてもらい、今日も仮想の世界へと身を投じた。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE 《Kirito》
「まさかこんな<Aバターを引いてしまうとは…」
【ガンゲイル・オンライン】にコンバート
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ