【ソードアート・オンライン】編
133 12月8日
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
SIDE 升田 真人
菊岡さんからの頼みで俺が和人より先行する事になり、【ガンゲイル・オンライン】にコンバートして──《Peaeh(ピーチ)》と云う美少女プレイヤーに逆ナンされると云う珍事から翌日。……今日も【GGO】に二日連続でイン──していると云うわけではもちろん無い。
曲がりなりにも高校生≠ナある俺は学生の本懐たる勉学≠果たす為に通学中だ。
「なぁ真人兄ぃ、【GGO】ってどんな感じなんだ?」
「あ、私もちょっと気になるかも。だって真人兄ぃ、いきなり【ALO】からコンバートする≠チて言ったっきり、詳しくは教えてくれないんだもん」
学校への通学バスに揺られていたら、まるでタイミングを見計らう様に和人、直葉の順に【GGO】について訊かれる。……和人はこれからやるハメになるだろうゲームの情報が少しでも欲していて、直葉は単なる好奇心からの質問なのだろう。
「和人についてはインしてからのお楽しみ≠セな」
「……まぁ、そうだろうな」
和人には意味有りげに──かつ意味有りげに目配せをしながら答えてやる。……【GGO】にコンバートした理由は殺人事件(?)の捜査をするため>氛氓セなんて、直葉には詳らかに言えない事を和人も気付いたらしく、和人も納得した様子を見せる。
「直葉の疑問は…そうだな、本当に──本当にどうしても気になったらクリスハイトに訊いてみれば、ひょっとしたら話してくれるかもな」
「……お兄ちゃん達、クリスハイトさんからまた何か頼まれたの?」
「大体そんな感じだな」
クリスハイト──もとい、菊岡さんから某かを依頼されて俺と和人が動くと云う>氛汕齊の利害関係があると云うのは、仲間内では最早公然の秘密で、菊岡さん(クリスハイト)から依頼された≠ニ臭わせる発言をするだけでいろいろと融通は利く。
……とどのつまり、菊岡さんに丸投げである。
「……ふぅん…」
直葉も漸く得心した様子を見せる。……直葉に心配を掛けずに済んだのか、和人も俺に向かって鷹揚に頷いている。……意訳すれば、ナイス誤魔化しだ真人兄ぃ>氛氓ニ云ったところだろう。
そんなこんなでバスに揺られていると、学校の最寄りのバス停にバスが停車する。要は学生の務めを果たせ≠ニ云うことか。……さすがにそんな事は、バスに云われるまでのない事なので同じくバスに乗っていた学生達に流される様にバスから降りるのだった。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE 《Teach》
「お待たせ──ってティーチ君?」
午後18時。ピーチとの待ち合わせ場所で独りでぽつん、としていると昨日
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ