【ソードアート・オンライン】編
133 12月8日
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と云う店に居た。……店内の色調を見回してみれば、幻想的な合唱≠ニ云う店の名前と合致していた。
ちなみにピーチを小康状態に戻した方法は…
―……だったらピーチ、どっか──ピーチも楽しめる様な場所へ連れてってくれないか? ……昨日のお礼も兼ねて、俺が出すからさ―
……ただそう言っただけで、ピーチは忽ちその精神状態を快復させた。……俺としても昨日のお礼として、お金を渡すだけでは味気無いとも思い直していたので──誤魔化す様に言った言葉だったが、ピーチの精神が快復したことはしたので、棚からぼた餅だった。
閑話休題。
「あ、ありがとう…」
「どういたしまして」
ピーチの椅子を先に引いてやれば、ピーチはそんな──言い方はあれだし、ごっこ遊び≠フ域を出ないのだがレディーファースト≠ンたいな感じに扱われる事に慣れてないのか、顔を朱に染めている。
……確かピーチは、この店に元カレと一緒に来にくかったと言っていた。そこら辺からピーチの元カレの気質が何と無く推測出来る。多分だが、ピーチは元カレからぞんざいに扱われていたのだろう。……あくまで推論の域を出ないが…。
「美味しいものを沢山食べても現実では太らない。……VRMMOを開発した茅場 晶彦は、乙女の味方で──そこだけは良い仕事をしたと思うよ。……まぁ、あくまでもそこだけ≠ネんだけどね」
「そこだけ≠ゥよ」
「……うん…。初恋の人が【SAO】に囚われちやったから」
「リアル情報リアル情報」
「あ、ごめんごめん」
悲しげに仮想の空の果てを見ながら、リアル情報を──無意識かは判らないがそう溢すピーチに諫言すると、ピーチは悪びれも無く謝る。
……取り敢えず、ピーチとはうっかりリアル情報溢される≠ュらいに仲良くなれた、【GGO】二日目の事だった。
SIDE END
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