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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第26話 「好敵手は災いの元?」
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。意識を向けてみると、高町が何やら言いたそうな顔をして立っているのが見えた。
 余談になるが今日の高町は髪をツインテールではなくサイドポニーにしている。桃子さんも女の子らしさを心配していたが、身だしなみといった部分に意識が行っているのであれば、同年代よりも異性意識が薄いとしてもあと1、2年もすれば変わってきそうに思える。そこまで心配することはないのではないだろうか。

「どうかした?」
「えっと……ショウさんはシュテルとデデ……デートしてるんですか?」
「いや個人的にしてる覚えはないけど。今日は夜にグランツ研究所で俺の従妹の歓迎会みたいなのがあるわけだけど、準備とか従妹に夕方まで予定が入ってたからそれまで時間を潰してるだけだし」

 俺の言葉に納得したのか、高町はにっこりと笑う。彼女の笑顔を見るのは今日が初めてというわけではないのだが、先ほど桃子さんに言われたことが尾を引いているのか何となく恥ずかしくなってしまった。

「ショウ……何だか顔が赤くなっているような気がするんだけど。もしかしてなのはを見てドキドキしてるの?」
「にゃっ!? なな何言ってるのアリシアちゃん!?」
「何でなのはが慌てるかな。普通ここはショウが慌てるところでしょ……まあなのはらしいと言えばなのはらしいけど」

 アリシアが言っているのは至極もっともであり、いつもならば問題ない流れである。しかし、今日に限ってはこの流れは悪手だ。こうも過剰に意識されると、桃子さんの話がフラッシュバックしてしまう。

「むむ、慌てるなのはを見てショウの顔がさらに赤くなったような……ふたり共、わたしの知らないところで何かしたでしょ!」
「な、何もしてないよ!? 最近ショウさんとは会ってなかったし……というかアリシアちゃん、私と一緒に特訓してたよね。私がショウさんに会ってるならアリシアちゃんだって会ってるはずだよ!」
「むぅ……それは確かに」
「やれやれ……仕方がありません、私が説明しましょう。私も今日知ったことなのですが、どうやらショウとなのはは幼い頃に何度も顔を合わせていたようです。しかもなのはに至っては……ショウのお嫁さんになると言っていたと」
「――にゃ!?」

 シュテルの言葉に高町の顔は一瞬にして真っ赤に染まり、目を回しながらブツブツと「え? 私がショウさんの……」といいた独り言を次々と言い始める。

「どういうことなのは!」
「し、知らないよ! ショウさんと出会ったのはついこの間だし……お母さん達と知り合いみたいだから小さい頃に会ってたかもしれないけど、少なくとも私にはショウさんのお、お嫁さんになるって言った覚えはないよ。シュテル、変なこと急に言わないで!」
「変なことを言った覚えはありません。つい先ほどあなたの
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