暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第26話 「好敵手は災いの元?」
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て行けばこの街にあるブレイブデュエルを稼働させている店には全て連れて行ったことになる。T&Hからはイベントデュエルの手伝いを頼まれたりしているし、俺ひとりで動ける日も増えてくるだろう。なら……
「別に構わないが、今すぐにはさすがに無理だぞ」
「分かっていますよ。私も今は日に日に成長するなのは達の姿を最後まで見届けたいので」
「そんなに成長してるのか?」
「ええまあ……コーチ役を断ったあなたには秘密ですが」
いじわるな笑みを浮かべるシュテルに対して思うところはあったものの、あの子達のコーチ役を断ったことについて引け目が全くないわけではない。
それに……シュテルが認めるほど成長しているならば、むしろデュエリストとしては次に会うのが楽しみというものだ。ここは無理やり聞くようなことはせず、今後の楽しみとして話を終わらせよう。
そんな風に思いコーヒーを口に含んだ直後、背後から聞き覚えのある声が響いてきた。振り返ってみると、そこには道着姿のアリシアと高町が確認できた。
「ちょっとショウ、シュテルとふたりで何してるのさ!」
「何って……他愛のない話をしてるだけだが?」
「嘘だ! 年頃の男女が喫茶店にふたりで居るのに他愛のない話をするわけない。というか、他愛のない話だとしてもデートじゃん。わたしとはデートしてくれないくせに!」
小学4年生よりも年下に見える小学6年生は今日も相変わらずうるさい。いや、最近顔を合わせていなかっただけに前以上にうるさくなっているかもしれない。
「シュテルとデートしている覚えはないし、お前とデートする理由もないんだが」
「なっ!? 何でそういうことをさらりと言っちゃうかな。わたしにだって心はあるんだよ。何でそう意地悪なことばかり言うかな!」
「まあまあ姉氏、男の子というものは好きな異性に対して意地悪をしてしまうことがあるそうです。それに店内で騒ぐのはあまり良いことではありません。とりあえず落ち着いてください」
さすがに喫茶店で騒ぐのは良くないとアリシアも理解はしているのか、表情は不機嫌そうなままだが声は小さくなっていく。その様子が年上に注意されて大人しくなる年下といった構図に見えなくもない。口に出すとアリシアの怒りが爆発するはずなので言葉にはしないが。
「ショウが言ったように私達はデートをしているわけではありません。このあとも一緒に過ごす予定ではありますが」
「シュテルが言うなら信じて……って、やっぱデートじゃん!? ふたりしてわたしのことをからかって悪趣味だよ!」
シュテルはともかく俺はからかったつもりはないのだが。シュテルだけが悪いはずなのにどうして俺にまだ飛び火するのだろう……。
などと考えていると、誰かに袖を引っ張られた
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