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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第26話 「好敵手は災いの元?」
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「デュエリスト人口は日に日に増加しているし、通り名持ちのデュエリストも増えてきてる。二本目を抜かないと勝てなくなってきてるんだから仕方ないだろ」
「それはそうなんでしょうが、今のあなたがこれまで隠してきた二本目を常時使ってまで腕を磨くのは更なる高みへ上りたいから……いえ、そこに辿り着けなければユウキに勝てないからではないですか?」
「それは……」
「まあ理由でどうあれ……あなたが更なる高みへ上がるのは私としても喜ばしいことです。あなた以上に私のことを熱くしてくれるデュエリストはいないのですから」
こちらに真っすぐ向けられたシュテルの目には、静かだが激しく燃える炎が見える。
それは普段俺に向ける目ではない。自分と同等の存在……最も自分が勝ちたいと思う相手に向けるデュエリストの目だ。ここからのセリフはシュテル・スタークスではなく、ロケテスト1位シュテル・ザ・デストラクターとしてのものだろう。
「故に……私も更なる高みを目指します。今後おそらく最強のデュエリストを決めるイベントも行われることでしょう。そこで私はどんな戦いであろうと、あなたと雌雄を決するまで負けるつもりはありません。だから……」
「俺もお前と当たるまで負けるなってか?」
「はい」
日に日にデュエリスト達の実力も上がっているというのに、俺の好敵手は難題をさらりと言ってくれるものだ。
デュエルは勝負事だ。絶対に勝てる保証はない……しかし、ここで燃えない奴はデュエリストではないだろう。
確かに今の俺はシュテルの言うようにユウキに勝ちたいという想いで強くなろうとしている。
だが最大のライバルが誰かと聞かれれば、ユウキではなくシュテルと答える。シュテルから自分と相対するまで負けるなと言われたならば、可能な限り努力するべきだろう。彼女の好敵手として。
「お前と本気でやり合うなら色々と準備もしたいし、可能な限り別ブロックであることを祈りたい」
「私は同じブロックであろうと、初戦の相手であろうと構いませんよ。私にとっての決勝戦はあなたとのデュエルなのですから。故に……未来の決戦をより良い形で迎えるために今度別の街へ足を運んでみませんか?」
話の方向性が一気に変わったかのように思えるが、ブレイブデュエルを行える場所はこの街だけではない。この街にある各店舗がスタイルごとの総本山ではあるだろうが、他の街にもブレイブデュエルを稼働させている店は存在している。
シュテルは強敵とのデュエルを望む性分だからな……まあ俺も似たようなところはあるけど。それにレーネさんが他の街の稼働状況とかが知りたいって言っていたし、シュテルもグランツ博士の方から何か言われたのかもしれない。
ユウキもこの街に大分慣れてきたし、グランツ研究所に連れ
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