85話 会心
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えっと私は着せ替え人形じゃないんだけどな。ゼシカがしたいならすればいいけど鎖帷子は着させてね。街中でも警戒を怠りたくないから。あと鉄板入りのブーツはおしゃれじゃなくて武器の一環だから履かせてね。あ、諦めたの?折角なのにごめんね?
あんまり吹聴したくないから女の格好は良くないって言ったら怒る?怒らない?え、地味にしてくれる?でも服は見る?なんで?それよりククールの胃が無事なうちに盾買おうよ。さあ行こう!
ククール!ほら盾!みんなに盾、見繕おう?えっと、なんだっけ、あれだ魔法の盾!今よく見たらそれとお揃いの魔法の鎧なんてあるんだね!なんか結構《《軽そう》》だし、あれも魔法のダメージとか、魔法の影響とかを軽減するのかな?するならちょっと気になるかも……軽くても動きにくそうだけど、ドルマゲスは絶対魔法を使ってくるでしょ?
うわあ!すごく見ていたい!早く泉の隠者さんのところに行かないといけないって分かってるんだけどわっくわくが止まらないね!
「はしゃぎ過ぎじゃない?」
「いい武具を見た武人は多かれ少なかれ興奮するってもんさ!」
「ちょっとは分かるけどね」
「ほら、バザーでは売ってないみたいだけど武器屋ではパルチザン売ってるよ?……ヤンガスの領分って感じだけど!」
「……まあ僕の領分だよ」
そっか、パルチザンは使えるんだね!斧と槍が合体したみたいな武器で、突くだけじゃなくて斬れる武器!うんうん、エルトは剣だって使えるんだし、いいかもしれないね!まあ槍よりなんか薙刀みたいに見えるんだけど!おいおい慣れるのかな!
実物をもっと近くで見ようと、エルトの手を取って、引っ張る。小さい時、八歳の時からの癖みたいなもので。そのまま私たちは武器屋に突っ走った。
こりゃ駄目かも、なんてネガティブなゼシカの声とどしゃっと何かが崩れ落ちる音が聞こえたけど……危ない感じはしなかったし放置しておいたけど。
にしてもさ、シルクのビスチェで外を出歩くのは……いくら防御力が高くても勘弁したいんだけど!でもさ、あれだけ防御力が高いなら鎧の下にでも着たらすごそうじゃない?重ね着、何故か出来そうにないって思えるんだけど!私の装備も……「適用」されているのは鎖帷子だけじゃないかな。なんだろう、装備不可で弾かれるようなもの?
・・・・
さてさてみんな装備一新!私も魔法の盾と……あと何故かマジカルハットだけじゃなく鉄仮面も装備できなかったから銀の髪飾りなんて装備してさ、違和感がすごいんだけど、それで防御力が上がるなら仕方がないよね。ちゃらちゃらしてて、全然頭を覆ってないんだけど防御力が上がるってことはやっぱり一種の魔法なのかな?あんまり似合ってない!というかほんとに似合ってないんだけど大丈夫これ?
あとメ
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