70話 謁見
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いうことを話さないようにしただけだから嘘じゃないんだけどね、ちょっとだけ盛った。
例えば、前々から言ってたように私が旅をしているのは決して仕事ではなく私事だと仄めかすこととか。護衛がいないのを不審がられない職業で良かったよ。普通の貴族だったら多分、こうはいかないんじゃない?トロデーン近衛兵という立場がこんなところで役に立つとは。
……ちらりとエルトに顔見られたんだけど、何その考えていることは間違ってるんだよと言いたげな表情は。前々から思ってたけど器用、だね……?
「ふむ、言いたいことは分かった。だが、国宝をおいそれと渡すわけにはいかん。我が国は開かれているが、おいそれと王家の宝を渡すことはできん」
「はい」
「しかし、剣士トウカは我が国の兵よりも強い……であろう?」
「私の身に余ることでございます」
「ま、まさか陛下、この者たちを城の兵の代わりに使おうとお考えで?」
「察しがいいな、大臣よ。数々の危険を乗り越えてきた者たちだ、不足はあるまい」
魔法がないなら百人抜きぐらいはできそうだ。もっといけるかもしれないけど、殺しちゃ駄目だからね、手加減したらそんなもんじゃないかな。ということで護衛任務かな?要人の護衛なら任せて、普段からやってるから。それぐらいで国宝が借りれたら安いもんさ。
にしても、印象がなんでこんなにいいんだろう?
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