暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
第百四話
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
クのセンスがある、などとも思うが。

「えっ……こんないっぱいの人の名前、全部?」

「いや、複数のパーティーじゃ各リーダーだけだ。単独のパーティーならみんな刻まれるらしいけどな」

「って訳で、オレ様の名前が刻まれるってわけよ!」

 今回のフロアボスに挑むメンバーは、上限いっぱいのフルレイド。とても全員の名前を刻むスペースはないため、刻まれるのは各パーティーのリーダーのみの名前だ。無事に討伐出来たなら刻まれる一員こと、ギルド《風林火山》のリーダーであるクラインが決めポーズを取るが、ユウキは珍しく何かを考え込むような動作を取る。

「どうした?」

「あっ、その……刻まれた名前は、ずっとこの世界に残るのかな……?」

「は? そりゃまあ……残るんじゃねぇの?」

 ユウキのよく分からない疑問に、素っ頓狂なクラインの答えが返る。突然どうしたのか、と疑問をぶつけようする前に――我らがパーティーリーダーから声がかけられた。

「ほら、そろそろ出番みたいよ。集中、集中」

「いっけね。じゃ、お互い頑張ろうぜ!」

 セブンに誘われて他のメンバーを誘った手前、俺たちのパーティーリーダーはリズだった。とはいえ、細かい指揮はアスナやユイがいる以上、せいぜいキリトぐらいしか出る幕はないため、名前と形だけのリーダーだったが。その声に焦ったクラインも、慌ててルクスやキリトたち、シャムロックのメンバーとはなしていたメンバーに声をかけ、ギルド《風林火山》を結集させていく。

「ん。こっちも集まったわね。あんたたち。気合い充分なのは分かるけど、あんま無茶しないでよね。特にアスナ」

「わ、分かってるよ……私、そんな無茶なんてしないもの。それより、まだ始まらないのかな……?」

『みんなー! 今日は集まってくれてありがとー!』

 俺にリズ、ルクスにユウキ、テッチ、キリト、アスナ。七人のプレイヤーにユイも加えたメンバーが、今回のフロアボス戦のパーティーだった。パーティーリーダーたるリズが気合いが入りすぎているアスナをたしなめていると、音楽妖精の魔法たる拡声魔法によって声を張り上げた、セブンの声が空間を一瞬にして支配する。

『せっかく来てくれたのに、待たせてごめんなさい。でも道中の敵は倒したし、武器はリズとショウキくんのおかげで全快だし!』

 演説でもしているようなセブンを見てみると、その手にはマイクのように槍が携えられており、背後にはやはりスメラギが仏頂面で立っていた。スメラギの腰には、ついさっき《リズベット武具店》で購入した野太刀が設えられており、今の宣伝同様に後でお礼を言っておくことにする。

『あとはもう四の五の言わず行くだけだから! みんな、出発!』

 大歓声が湧き上がるとともに、フルレイ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ