第百四話
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スを倒せたのだ。感謝しなくてはな……」
「……ん?」
相変わらずの体勢で喋るスメラギの言葉に、どこか引っかかり疑問の言葉が口から出る。今回はアインクラッドの時とは違い、偵察などない初めての決戦だったため、水中戦の装備など整えてはいなかった。よって補助魔法で水中戦を挑んだわけだが、所詮は使用頻度の高くない魔法。あまりレベルや持続時間は長いとは言えず、事実、俺自身にかけられた補助魔法の効力は既に切れていた。他のメンバーも口々に『危なかったー』などと呟いており、もう水中で行動出来る魔法の効力は、どのメンバーに残っていないだろう。
つまり。
「……ユウキ」
「あっ……!」
サッと血の気が引いていくような感触を味わいながら、俺はつい先程水中に入った彼女の名を口に出す。セブンもそこで同じ発想に至ったらしく、彼女が潜っていった隣の場所を見るものの――浮かび上がってくる様子は、ない。
「スッスメラギ! もう一回潜って! ユウキが、ユウキが!」
「アスナ! アスナー!」
……そして俺は、クエストが始まる前にリズとキリトが言っていた、寄生という言葉の意味を身を持って学ぶこととなった。
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