暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜story of Liebe~
第5話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
うやらソードスキルを使うことができたみたいだ。敵のイノシシはパラパラとガラスの欠片のように散っていった。

「うおっしゃー!」

「初勝利おめでとうクライン」

「ありがとなキリト!お前がいなけりゃ今頃俺はこの中ボスにやられていたぜ」

「何言ってんだ?こいつは他のゲームで言うスライムみたいなもんだぞ」

「んだと!?こりゃ先が思いやられるぜ……」

 落ち込むクラインだが、実際分からなくもない。初めてこのゲームをした時もこういう相手に苦労して勘違いしたものだ。そして、倒した後は凄く感動し喜ぶ。これがこのゲームの醍醐味だと思っている。

「よっしゃぁ!もっと狩るぜ!」

「あまり無茶するなよ」

 調子に乗っているクライン放っておいて、周囲を見て改めて実感する。ここは現実の世界じゃなくゲームの世界の中なんだと。そして、二か月前の世界に戻ってきたんだと。
 数分後、何体か倒したクラインが戻ってきた。

「いやー、満足した」

「慣れるまで教えようか?」

「いや、まだこのナーヴギアに慣れていなくてな。そろそろ休憩のため抜けるわ。飯も食わなきゃいけねぇし」

 どうやらクラインはこういったゲームそのものが初めてらしい。まぁ、疲れるのも仕方ない。

「分かった、お疲れ様」

「……ところでよキリト。飯食った後に知り合いとこの始まりの街で会う約束してるんだが、お前も会って教えてやったりしてくれないか?もちろん紹介するしフレンド登録もできる」

「ん〜……」

 あまり社交的なことが苦手な俺は口ごもってしまう。上手く仲良くなれる自信がない。

「いや、無理にとは言わねぇぞ?」

「悪いなクライン、また今度にしておくよ。ありがとう」

「おいおい、むしろこっちが礼を言いたいくらいだ!この恩は必ず返すぜ!」

「期待しているよ」

 そしてクラインは右手の人差し指と中指をそろえて振り下ろした。メインメニューを開を開く初動だ。そのままログインボタンを押してログアウトしていく……はずだった。

「……おい、キリト。ログインボタンがないんだが」

「何バカなこと言っているんだ?そんなことあるわけ……」

 俺も同じくメインメニューを開く。すると一番下にあるログアウトのボタンが消えていた。

「ないな……これはバグかなんかじゃないか?」

「初日からこんなでかいバグ出てたら運営に苦情殺到だな」

 クラインは笑って言うが実際かなり大変なバグなんだが……

「まぁ、すぐ運営が対応するはずさ」

 すると街の方から大きな鐘の鳴る音が響いた。この一層全体に伝えるように鳴っている。

「お、噂をすればお知らせだぜ」

 放送が流れるのかと思いきや、下から光が出
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ