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ソードアート・オンライン 〜story of Liebe~
第5話
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うやらソードスキルを使うことができたみたいだ。敵のイノシシはパラパラとガラスの欠片のように散っていった。
「うおっしゃー!」
「初勝利おめでとうクライン」
「ありがとなキリト!お前がいなけりゃ今頃俺はこの中ボスにやられていたぜ」
「何言ってんだ?こいつは他のゲームで言うスライムみたいなもんだぞ」
「んだと!?こりゃ先が思いやられるぜ……」
落ち込むクラインだが、実際分からなくもない。初めてこのゲームをした時もこういう相手に苦労して勘違いしたものだ。そして、倒した後は凄く感動し喜ぶ。これがこのゲームの醍醐味だと思っている。
「よっしゃぁ!もっと狩るぜ!」
「あまり無茶するなよ」
調子に乗っているクライン放っておいて、周囲を見て改めて実感する。ここは現実の世界じゃなくゲームの世界の中なんだと。そして、二か月前の世界に戻ってきたんだと。
数分後、何体か倒したクラインが戻ってきた。
「いやー、満足した」
「慣れるまで教えようか?」
「いや、まだこのナーヴギアに慣れていなくてな。そろそろ休憩のため抜けるわ。飯も食わなきゃいけねぇし」
どうやらクラインはこういったゲームそのものが初めてらしい。まぁ、疲れるのも仕方ない。
「分かった、お疲れ様」
「……ところでよキリト。飯食った後に知り合いとこの始まりの街で会う約束してるんだが、お前も会って教えてやったりしてくれないか?もちろん紹介するしフレンド登録もできる」
「ん〜……」
あまり社交的なことが苦手な俺は口ごもってしまう。上手く仲良くなれる自信がない。
「いや、無理にとは言わねぇぞ?」
「悪いなクライン、また今度にしておくよ。ありがとう」
「おいおい、むしろこっちが礼を言いたいくらいだ!この恩は必ず返すぜ!」
「期待しているよ」
そしてクラインは右手の人差し指と中指をそろえて振り下ろした。メインメニューを開を開く初動だ。そのままログインボタンを押してログアウトしていく……はずだった。
「……おい、キリト。ログインボタンがないんだが」
「何バカなこと言っているんだ?そんなことあるわけ……」
俺も同じくメインメニューを開く。すると一番下にあるログアウトのボタンが消えていた。
「ないな……これはバグかなんかじゃないか?」
「初日からこんなでかいバグ出てたら運営に苦情殺到だな」
クラインは笑って言うが実際かなり大変なバグなんだが……
「まぁ、すぐ運営が対応するはずさ」
すると街の方から大きな鐘の鳴る音が響いた。この一層全体に伝えるように鳴っている。
「お、噂をすればお知らせだぜ」
放送が流れるのかと思いきや、下から光が出
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