第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
クウガ 〜脈動〜
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まさか人類の進化ってやつを促すのか?」
「それも面白そうなんだが、これの使い道はもっと別にある」
「それが何だかは知らんが・・・・やらせると思うか!!」
ゴッ!!!!
蒔風が「奴」に突っ込んでいく。
その手は「風林火山」の一本「風」にあてられ、攻撃範囲に入るや否や、「奴」を居合切りで切り伏せる!!!
・・・・・はずだった。
しかし「奴」は、それの柄を足で踏みつけ居合いを止め、そのままジャンプし蒔風の側頭部に蹴りをぶちかます。
ゴガッ!!!、と強烈な音がして、蒔風が研究所のほうへ吹き飛んでいき、壁に当たり、中に突っ込み、幾度も幾度もバウンドしていく。
「ぐっ、あぐぁぁあ・・・・っ!」
そうしてまだ半分空中に浮いている状態の蒔風の背後に「奴」が廻りこみ蒔風を掴み上方へと投げつける。
その猛烈な勢いで吹き飛ばされた蒔風によって、天井がいともたやすく砕け、屋上に出てそのまま五メートルほどの高さに放り出された。
かすむ視界に蒔風が太陽をとらえた時に、そこに奴のシルエットが浮かび、そこから落ちてきた「奴」は蒔風を踏みつけそのまま地面に着地する。
いや、着地なんてもんじゃない。あれは墜落と言っていいレベルのものだ。
「ぐぶぇッ、っがっは!!!」
蒔風を踏みつける「奴」はここで初めて剣を抜く。
[魔導八天]
その刀身は美しく、素晴らしく、一点のゆがみも傷もなく、整った形をしていた。
しかし行うその所業は、間違いなく歪んだものだった。
「ちょうどいい。ここで死ぬか?」
「奴」がその剣を振り上げ、蒔風の首を撥ねようとしたところで
バンバンバァン!!
その刀剣が激しくぶれた。
「なに!?」
「奴」が視線を向けた先には、クウガのフォームの一つ、風の戦士・ペガサスフォームに変身して、ペガサスボウガンを構えた五代がいた。
フォームによって周囲のものを己の武器に変えるクウガは、おそらく一条から拳銃を借りたのだろう。そしてペガサスフォームの能力、超感覚をもって、「奴」の振り下ろす魔導八天を撃ちその軌道をそらしたのだ。
その瞬間を逃す蒔風ではない。
「はぁ、っ!白虎!!」
そう叫んだ瞬間、蒔風の右脇の前部に龍虎雀武のうちの一本、「白虎」が現れ、一瞬で大きな獣の姿へと変わり、「奴」を弾き飛ばした。
「ぬう!!」
「大丈夫ですか!蒔風さん!!!」
クウガが蒔風のもとによる。
その姿はすでに基本的なマイティフォームに戻っていた。
ペガサスフォームは長時間その形態を維持できない。
超感覚という力はエネルギーの消費が激しい
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