暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
クウガ 〜脈動〜
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る可能性がある。繰り返す、犯人に武装の可能性あり!!十分に注意されたし!》


「科警研が!?」

「科学警察研究所ってなんだ?なにがある?」

「クウガの事とか、未確認の事を研究して、サポートしてくれていたところでです!」

「・・・「奴」、か?もしかしたらクウガの情報を得るために!?一条さん、研究所ってどこですか!?」

「一条さん、オレも行きます!蒔風さんは着いてきて下さい。なにか乗り物は?」

「あ、そういえば世界からこんな支給品が・・よっと」


蒔風がふっ、と腕を振るうと、クルクルと回りながらそこに一台のバイクが現れ、ドッ、と着地した。



「す、すっげー」

「ますます信じるしかないようだな・・・・」


「行きましょう。「奴」は待ってはくれない。」

「あ、はい!」



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「これ、か。砕けてはいるが性能は十分だな」


「奴」は研究所の資料保管室で目当ての物をみつけるとそう呟いた。
そしてその物を金庫から取り出し、立ち去ろうとするところだ。


周りは穴のあいた壁と瓦礫と、なにかしらのパイプに亀裂が入って、ガスや水が吹き出していた。
研究員は全員避難したようだったが、再びここが機能するのにどれ程の時間がかかるのか・・・・


そして「奴」は壁を突き崩して外に出ていく。

おそらく入るときもこうしたのだろう。






そしてちょうど駐車場に出るところで、二台のバイクと一台の車がきた。


「やはり来たか・・・・」

それに乗っていたのは蒔風。そして先程山道で逃した男。最後に、車にランプがのっていたので、おそらくは刑事であろう男だった。








「やあやあ諸君!だが遅かったな。オレの目的はもう果たされてしまったぞ?」

と、自慢げに「奴」が手にした物を三人に見せつける。
それはケースに入った何かで、それを見た瞬間、五代の顔色がサァッ、と変わった。


「あ、あれは!」

「どうした五代?」

「あれはダグバの、零号のベルト!」

「なんだと!?なぜこんなところに!」

「知らなかったのか?最後の戦いのあとに密かに回収され、ここに保存されていたのだよ。甚大な被害を出したとはいえ、古代の知的生命体の一部だし、人類の進化のきっかけがあるかもしれんしな。研究者なら放ってはおかないだろう」

「「・・・・・・」」

「なるほどねえ」



驚きでまともに動けない二人に変わり蒔風が口火を切る。


「で、お前はそれでどうするつもりだ?
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