38話 盗人
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前がしたことは世間的には窃盗罪だが、実際の罪状は誘拐罪だ。知らなかったとしても窃盗が犯罪なことぐらいは分かっているよね?魔物の姫だ、とか好き勝手言ってくれたけど、その言葉で不敬罪も追加ね。お前が攫ったのは姫様だ。だから国に喧嘩を売ったって訳だ。国に喧嘩を売ったってことはボクにも喧嘩を売ったってことね。あはは、異論は認めない。聞こえないなあ、ちょっと頭に血が上ってるんだよね。あんな所に馬を放置しているのが悪い?盗むほうが悪には違いないよね、そこに間違いはあるかい?あはは、こんな目に合うなんて思ってもなかった?知らないなあ。運が悪かったんだね。でも、泥棒に運の悪いも良いもないね。盗むからにはそれ相応の罰を受けるということに同意したんだよね?してるよね?してなかったとしても止めないけどね。本当はお前を殺してやりたいし、殺さないとしても潰してやりたいんだけど、どことは言わないけど。でもそれは流石にお目汚しだよね。陛下にそんな汚いものを見せる訳にはいかないよね。ボクもそんな気持ち悪いことしたくないからね。温情だよ。これでも普段魔物狩りをしてる時に比べたら、ほとんど力を出してないようなもんなんだから。こう、撫でるようにしてるだけさ。痛い?苦しい?ふふふふふ、もっと痛くしてやろうかな……」
その時、始終トウカは半笑いだったとだけ伝えておく。いっそ優しい攻撃だったけど、キントはぼろぼろになっていた、とも。
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