暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
クウガ 〜接触〜
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「いや、逮捕の理由は違う。こいつが警察手帳を持っていて、所属が捜査本部になっていたってところだ」

「それは・・・だがしかし、さっき彼の所持品を見てきたが、すべてしっかりとした本物だった・・・所属をのぞいてな」

「ああ。だからとりあえず虚偽ってところで連れて来たんだ。なにかあると思ってな」

「あの・・・・オレが対策室にかつていたっていう可能性は・・・」

「「ない」」

「即答ですか・・・」

「って言うのも、オレも一条も、捜査本部にいたからだ。そしてお前のことは知らない。なのに所属が捜査本部。怪しむのは当然だろ?」

「君が何を考えているかは知らない。だが決して悪い事は考えてないんだろう?」

「どうしてそう思うんだ?」

「この人の目が、なんとなく五代に似てるんですよ。見た目じゃなく、雰囲気が」

「あいつに?そうかぁ?」

「で、だ。正直に話してもらえないかな。未確認生物なんてものを相手にしてきたから、少しくらい突拍子もない話でも、理解できると思うけど」


・・・ふぅ、どうやら話さなければ解放してもらえないかな。



そうしてオレは話しはじめた。
異世界から来たこと、敵がいること、この世界の人間が狙われること。

一通り話終わってから、杉田さんが口を開いた。


「どんな話かと思えば、かなりぶっ飛んだ話だな。新しい未確認と戦いに来ましたって方が説得力あるぜ?」

「だが、それが本当なら・・・誰が狙われる?」

「おいおい一条!信じんのかぁ?」

「あ、そうだあともう一つ」

「なんですか?」

「クウガって、なんのことか教えてもらえますか?」

「「!!」」

「?」

「・・・その名を、どこで?」

「この世界に着いた時に、クウガの世界って情報が」

「・・・・なあ一条」

「ええ・・・狙われるのはその「クウガ」なのか?」

「おそらくは。「クウガ」とは?人の名前ですか?」

「いや、だが・・・」

「我々とともに戦った男の別の呼び名だよ。・・・会いに行くか?」

「一条!?」

「大丈夫だ。杉田さんだって、そこまで本気ではないんでしょう?こんな逮捕。だから調書も取らず、話を聞こうとした」

「・・・・・・・・・まあ、な」

「確かあいつはあと二時間後にはポレポレにいるはずだ。行こうか。えっと・・・」

「蒔風です。蒔風舜」

「蒔風さん。ではいきましょう」

「はい。ありがとうございます。杉田さん、お騒がせして申し訳ございませんでした。それと、本気で逮捕してくれなくて、ありがとうございます」



ペコリ、と一礼してから私、蒔風舜は一条さんに連れられて、「クウガ」なる人物が来ると
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