33話 伝説
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分かる気がするよ。だってダメージが痛すぎるのにあんなに前で単騎突撃しているんだから。笑いながら、楽しそうに。……ホラー要素満点だね。
ちなみにトウカの単騎突撃っぷりは、トロデーンで魔物狩りをしてたときからやってたらしいし、散々トウカのお父さんが止めに止めても聞き入れてなかったから今更止めても無駄だと悟ってるよ。……もっと魔物が強くなって明らかにトウカが危ないなら無理やりにでも止めるけど。止まるかは不安だけど。
まぁ、大丈夫だよね。トウカは受けた傷よりも振り回した剣によって魔物を切り刻んで受けた返り血で真っ赤なんだけど。黒ベースの色だから良く分からないけど…………多分服にはあまり飛んでないね。剣だけが血塗れなだけ。じゃああまり怪我していないと安心したらいいのかな。それでもさっきみたいに大出血されたら嫌なんだけど。回復過多でも、さ。
魔物の攻撃が飛び交う戦場で盾と身のこなしによって出来るだけ攻撃を避けつつ僕はトウカの元へ向かう。何発かは受けてしまって、痛みに少し顔が強ばるけどその度にククールからのホイミの有り難さが染みる。だけど、そんなに連発して魔力は大丈夫なのかな?
トウカの元に近づいた理由は後ろは三人でも何とかなるけど、最前線で一人というのはトウカでもかなり時間がかかりそうだったから。一匹一匹丁寧に斬り倒していたらそりゃあ倒せるけど、そういう訳にもいかないから横薙ぎしたり、何発かを流れにして切り刻んだ五月雨斬りとかをしたりと一撃のダメージが少し小さくならざるを得なくて、何匹かはあのトウカの攻撃を受けても生きていたりするんだ。
トウカは無意識だけど、魔物が生き残らない前提で戦っているから少し隙が出来てるのが僕にも分かって危ないって思うんだ。 だからこその加勢ね。
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