32話 喪
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ど、プライベートとかではさ。……でもこれ、全部建て前だからククールにはバレると思うんだ。だからちゃんと本音を言ったのに……信じてないね、少なくとも半分くらいは。本当に単なる好みなのに。剣を愛してるというのは他言じゃないレベルで大好きなだけ。
「槍は決して嫌いじゃないけど、それよりも剣が大好きだから。……魔物の数を少人数で押すには使わざるを得ない時は兎も角」
「その槍……軽そうに見えるんだが、力の加減が気になってな……いきなり持ち替えても仕えるならさぞ練習したと思ってな」
あ、そっちだったの。前にも言ったとおり、この槍は見かけはそんなに重そうじゃないんだ。さっきまでの剣の方が重そうに見える。実際は逆なんだけどね。
「見てて」
手に持っていた槍を目の前で地面に落としてみせる。
どん、と音を立てて槍が地面にめり込み、地面にひびがはいる。
目に見えてククールが後ずさった上に顔がひきつったね。 ヤンガス、そんなにこっちをキラキラした目で見ないで、照れる。
これぐらいでは傷ひとつ、歪み一つ出来ないこの槍は便利だね。
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