第五十話 小沢中尉!体操を観るなら女子!!その七
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「指名手配犯みたいに扱われてるんですね」
「この顔にピンときたら」
「今何かと肩身狭いらしいですね」
「それも何年も」
「そうらしいな、その作者が通っていた天理高校の横の天理大学での勝負だ」
まさにそこで、というのだ。
「楽しみにしておくことだ」
「はい、じゃあ天理ラーメン食ってきます」
「商店街のたこ焼きも」
「それと和菓子も食ってきますね」
「出店出てたらそっちも楽しんできます」
「出店は神殿本部の前にある」
お面も売っている。
「そちらも楽しんで来るといい」
「はい、わかりました」
「そうしてきます」
こう言ってだ、二人は天理市に出撃した。そして。
まずは天理ラーメンを食べた、彩華ラーメンだ。天理市には何店かあり商店街にもある。その商店街の店に入って特盛のそれを食べて。
そのうえでだ、二人で言った。
「美味いな」
「だよな、辛くてな」
「大蒜が効いていてな」
「さらに入れられるからな」
それでというのだ。
「いい味だぜ」
「この独特のスープがいいな」
「そうだな」
「これならおかわりをしてもいいな」
食べればスタミナもつく、いいラーメンである。
「じゃあもう一杯食うか」
「そうしようか」
こう言って実際にその特盛をもう一杯ずつ注文した二人だった、そのうえでたこ焼きも食べて商店街を巡って楽しんだ。
話は前後する、勝負の前日にだった。西郷は天理市に来ていて。
天理教の神殿本部で参拝をした、見れば東郷と山本、それに瞬も一緒である。
参拝している人達は東郷達と羽織袴の西郷を見てだ、思わず唸った。
「おい、元老来られてるぞ」
「海軍衆の二元帥もか」
「それに悠木大将も」
「皆来てるな」
「やっぱり凄いな」
「そうだよな」
その風格を見ての言葉だ。
「半端じゃない風格だな」
「オーラが違うわ」
「特に西郷元老はな」
「やっぱりあの人は別格か」
「日帝衆の指導者」
「そして日本政府の顧問」
それも最高顧問だ。
「流石に違うわ」
「人としての器が」
「もう別格」
「それこそ」
こう話していた、だが。
西郷は彼等の賞賛の言葉よりもだ、自分のすぐ後ろにいて進む瞬に言った。
「大将、この神殿はでごわす」
「はい、天理教のですね」
「日本の聖地の一つでごわす」
「それだけにですね」
「こうして参拝しているとでごわす」
「また違うものですね」
「そうでごわす」
まさにというのだ。
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