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決戦!!天本博士VS超時空天下人ヒデヨシ
32部分:第三十二章
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子の力をのう!」
「いや、もう車椅子じゃねえからそれ」
「何なのかな、本当に」
 ライゾウとタロの言葉こそ正論であった。
「何か両手からビームを次々に放ってるけれどよ」
「だからあれがレールガンらしいよ」
「それがか。あれがかよ」
「自衛隊にもあんな技術ないけれどね」
 ある筈もないものだった。博士だからこそ持っている技術である。
「それをどんどこ撃ってるよな」
「台風をどんどん撃ってるけれど」
 狙いは正確だった。一発も外しはしない。無数の攻撃を受けてさしもの台風もその動きを止めてきた。そうして遂に消え去ってしまったのだった。台風が消える時は実に呆気なくまさに雲散霧消であった。 
 その消えた台風を見てヒデヨシはどうしたかというと。特に何もなかった。
「ふむ。消えたか」
「言った筈じゃ。どうということはない」
 またしても言い切ってみせる博士であった。
「この程度のものではのう」
「わしの生涯の強敵だけはあるだぎゃ」 
 なおこの場合強敵と書いて『とも』と呼ぶのである。

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