13話 剣舞
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ても無駄だってわかってるから。はやぶさ斬りなら別に私でも関係なく出来るさ!
「グォオォォォォッ!」
「あっははははははっ!」
こいつ、まだ動いて、しかもこんなに元気に生きてるなんて!私、こんな丈夫な生き物と戦うの初めてだ!うっかり叩き潰されそうになったけど、その叩きつけた足を逆に蹴り上げてやったら後ろからヤンガスが援護に来たよ!羨ましいなぁ、格好いい魔神斬り!エルトは巻き込まれたくないのかな、最早ギラしか飛んでこないね!良いなぁ、魔法!あんまり効いていないのは気のせい?
「食らえっ!」
渾身の力で大剣を叩き込んで見れば、ありゃ。あんなに丈夫なサンドバックになってたのにオセアーノンちゃん、すっかりくたっとしちゃって。キャパオーバー?もう駄目だ、みたいな?えぇ、なにそれつまらない。もっともっと相手してくれても良かったのにな……。なあ、本当は第二態系とかあるんだろ?ね?
でもオセアーノンはつれない。もう起きる気力もない様子で……生きているけど、戦意喪失した奴をわざわざ倒す必要がないっていうか、とどめを刺す前に海に沈んでいっちゃったっていうか……もう少し戦いたかったな……残念……。
「……、はあ……勝ったーー」
「トウカ、一気にテンション下がったね……」
「トウカの兄貴、大丈夫でがすか?」
「ん、髪の毛の先がちょっと焦げたけど、怪我はエルトのホイミで回復したから平気だよ。とっても……楽しかったけど割と呆気なかったなぁ……」
髪が焦げたっていっても本当に先っちょだけ。パリパリになって焦げの、なんとも言えない嫌な臭いがする。後でそこだけ切ればいいや……。後、ヤンガスの方が現時点では重傷だよ?取り敢えずアモールの水でもぶっかけてみようかな。
私の「ふくろ」からアモールの水を呼び出してふっかけた。「ふくろ」は右手の手袋でね、呼び出しに便利。
「な、なんでがすかっ?!」
「アモールの水」
「ありがとうございやすっ!」
「説明もなしにいきなりぶっかけるの……びっくりするよ」
「そうか、ヤンガスごめん。でさ、個人的にアモールの水はなんか変な味だと思うんだ」
「反省してない……ん?ミネラルじゃないの?」
「ミネラルって薬草並みに回復するものか?」
この世界にミネラルの概念があることにびっくりだけどね。エルトの口から魔法用語以外のカタカナ聞きたくなかった……あるのは知ってたけど、エルトも知っているなら結構一般なのか。あの味は私は好きじゃない。だからアモールの水はぶっかける物だと思っている。回復したら、その分はなんか乾くよね。それはちょっと意味が分からないけど。学者が魔力を使い果たして形を保てなくなるからだとか騒いでたっけ……。
「とにかくいきなり人に水かけちゃ駄目だよ」
「うん」
「あ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ