31部分:第三十一章
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「このわしの雷でも倒せんというのか」
「むしろ倒せると思っておったのか?」
逆にヒデヨシに問い返しさえした。
「この程度の術で」
「こんなに雷落とすのがこの程度かよ」
「相変わらず滅茶苦茶な博士だな」
またしても呆れるライゾウとタロであった。やはりこの博士は雷程度では倒すことができないのだった。非常識なのにも程があると言える。
「しかしそんな化け物をどうするんだ?」
「どうやって退治するんだろう」
彼等はむしろ博士の方を悪者と見ているのであった。
「雷で駄目ならな」
「他に何か方法があるかな」
「さあ。どっちも物凄い変人だからね」
小田切君は彼等を変人と言い切ったのだった。
「もうね。何をやっても不思議じゃないから」
「つまり何が起こっても不思議じゃないってことだな」
「そうなるよね」
彼等がしでかすことが起こってしまうからだ。日本語と言うものは実に便利な使い方ができるものである。少なくともあの二人を的確に言い表すことはできた。
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