5話 乱闘
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じゃないけどさ。一度サザンビークに行ったけど、兵士は全体的にもう少し強かったよ?生息する魔物がぜんぜん違うっていうのもあるけど。
つまり、エルトには無理にでも強くなって貰えなくちゃこれから先、辛い。ヤンガスももっと強くならなきゃいけない。ドルマゲスはあんなに強力な呪いを使える存在なんだから、実践慣れしている私も慢心できないし、下手すればこのメンバーで死ぬ人が出るかもしれない。
だからいろいろ考えて今、前で戦って貰ってるんだけどね……はは、弱すぎ。笑っちゃ悪かったかな?でも、弱い。ヤンガスは悪かないけど……まだまだだ。
私?私は実戦経験ならたっぷりはあるよ。義父上に頼み込んでさ、沢山前線で戦ったからね。
単純な強さの自己評価ではまぁまぁ。私はあのエルトよりは戦い慣れしているから強いっちゃあ強いかな。少なくとも力と素早さはあると思うけど。
正直HPとかいう値はエルトの半分もないだろうし、金にものを言わせて揃えられた防具があるから守備力が高いだけで私自身は紙装甲だし。
極めつけにはね、私の対魔法の防御の弱さが致命的なんだ。人並み以下、で済んでないから。むしろマイナスになっているんじゃないかな。全ての魔法が通常以上に効くんだ。常にディパインスペルがかかっているって言えばいいの?
だからメラ一発、ギラ一発で割と死にかける。それを防具が何とか軽減してくれて、かろうじて二発、本当にぎりぎり耐えれるぐらいしかない。私より素早く強力な魔法を唱える魔物がいたら私はお陀仏なんだ。
つまりだよ、防具がすごいだけで私は弱いんだ。火力だけはあるつもりだけど。
これまでそこまでのピンチに陥ったことがないのはさ、単に先手必勝、魔法使い系には魔法を使わせないだけであってね。駄目なんだよ、これから先に進めば進むほど魔物が強くなる地帯に行くのにこんな戦い方じゃあね。知ってるけど直せない……、何とかしたいのに。
だから魔法がひどく、怖いよ。何でもね。
それは私が使えないのもある。けど、得体は知れないわ、当たれば瀕死だわ、もう最悪。だけど魔法は嫌いにはなれない。何故か。嫌いではないんだ。怖いだけ。
あ、エルトが攻撃を食らいそうだ。あの憎っくき靴みたいなモンスターを切り刻んでやろう。
・・・・
「……ザバン……か」
罠に引っかかったふりをして水晶玉に触れ、罠にかかって嘘を吐いて、引っかかったふりを続行したら戦うことになった魔物。その名前はザバンと言うらしく、姿は赤いマーマンみたいだ。個体名があるってことはなかなか強いはず。
そいつが襲いかかってきた瞬間からトウカは下から鋭く切りかかり、鋭い爪で反撃される前にさっと飛び退いた。彼が身軽でとても素早いからこそ出来る技だ。……トウカは鎖
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