ターン46 鉄砲水と毒蛇の神域
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ーの攻撃力を減らし、最小の犠牲で最上級モンスターをリクルートしたうえで追撃を行う。ボアが効果使用ターンに攻撃できないカードだからよかったようなものの、そうでなかったらこのターンでやられていた。本人の見た目に反してコンセプトこそとことん地味ながらも、その分堅実にいやらしく、そして着実に僕のモンスターとライフは減らされていく。方向性こそまるで違うものの、この戦い方はどこかゴーストリック使いの稲石さんにも似たものを感じる……気がしないでもない。そして、僕の稲石さんに対する戦績はかなり悪い。最初の1回以外に勝ち星がないレベルだ。
「カードをセットし、ターンエンドだ。どうした、もう終わりか?」
「ま、まだまだ……僕のターン!」
今引いたカードを見て、手札にあるカードを見る。さあ考えろ、このカードだけでこのターンを耐え抜き反撃に繋ぐには、一体何が必要になる?下手なモンスターを出したところで、このエンドフェイズに乗るヴェノム・スワンプと次ターンのヴェノム・ボアの効果の重ねがけでまた破壊されてしまう。そしてヴェノミノンの攻撃力は、墓地の爬虫類族1体につき500ポイント。
いや、待てよ。今のフィールドの状況を活用すれば、あるいは……?
「グレイドル・アリゲーターを守備表示!これでターンエンド!」
毒沼の上を蹴りたてて、緑色のワニが立ちふさがる。攻撃力500のアリゲーターでも、ウォーターワールドがあるこの状況なら1ターンだけ耐えることができる。これで、次のコブラのターンが勝負の時だ。
グレイドル・アリゲーター 守1500→1100 攻500→1000
「ヴェノム・スワンプの効果発動!ヴェノミノンはヴェノムの名こそ持たないが、自身の効果によりヴェノム・スワンプの毒を受け付けない」
まだだ。僕のデッキで魔法と罠を破壊するカードは、今は幽鬼うさぎとサイクロン、グレイドル・インパクトと氷帝メビウスしか存在しない。1度までの破壊耐性を得たヴェノム・スワンプに貴重な幽鬼うさぎを無駄打ちするのは、せめてほかの除去手段が確保できるまで避けておきたいところだ。
グレイドル・アリゲーター(0)→(1) 攻1000→500
コブラ LP1400 手札:2
モンスター:毒蛇王ヴェノミノン(攻)
ヴェノム・ボア(攻)
魔法・罠:ダメージ=レプトル
1(伏せ)
場:ヴェノム・スワンプ
清明 LP300 手札:3
モンスター:グレイドル・アリゲーター(1・守)
魔法・罠:なし
場:ウォーターワールド
「私のターン。速攻魔法、手札断札を発動!互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、カードを2枚ドローする。この時手札から2体目の毒蛇王ヴェノミノンを墓地へ送ったことで、さらにヴェノミノンの攻撃力
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