3部分:第三章
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田切君達に告げた。
「あれはな。ヒデヨシなのじゃよ」
「ヒデヨシってやっぱり」
小田切君はその名前を聞いてまた言った。
「あれですよね。豊臣秀吉」
「超時空天下人ヒデヨシじゃ」
博士はここでまた奇想天外な名前を出した。
「それがあの男の名じゃよ」
「超時空天下人ヒデヨシ!?」
「如何にも」
そのヒデヨシの方から名乗ってきた。名乗るとそれだけで凄まじいばかりの、大阪どころか日本全土まで覆ってしまうような凄まじい気を放つ。
「この世の全ての時空を支配する者、それがわしじゃ」
「初耳ですが」
小田切君はそれを聞いてまず言った。
「何ですか、その全ての時空を支配するって」
「超時空天下人ヒデヨシは全世界のありとあらゆるものを支配する存在じゃ」
博士はその小田切君にこう説明した。
「時空を自由に超えることができるのじゃよ」
「殆ど人間じゃないですね」
「人でありながら人の能力を超越した超人」
博士はまた語った。
「それこそがあの男よ」
「何か博士と同じタイプの人間なんですね」
「博士よ、暫く振りだな」
ヒデヨシはまた博士に対して言ってきた。やはりその全身からは凄まじい気を放ち続けている。それは力は山を抜き気は世を覆うどころではなかった。
「元気そうで何よりだ」
「御主ものう」
博士は不敵に笑ってヒデヨシに返した。
「どうやらまた時空を超えて活躍しておったようじゃな」
「うむ。七千万年前に行き恐竜の世界を治めた」
ヒデヨシは言うのだった。
「それで歴史を改変させてみたのじゃ」
「本当に人間なんですか?」
小田切君はあからさまに怪しむ顔でヒデヨシを左手で指差しつつ博士に問うた。
「何かやってることが滅茶苦茶なんですけれど」
「ヒデヨシを甘くみるでない」
しかし博士はここでそのヒデヨシを見据えながら小田切君に告げるのだった。
「あの男はかつて世界最大の文明を完全に根絶したのじゃ」
「完全にですか」
「そうじゃ。ユーラシア大陸から北米にまで影響を及ぼし半万年の歴史を持つ」
いきなり途方もないスケールの文明の話になる。
「朝鮮半島の文明を根絶してしまったのじゃ」
「そんな文明あったんですか?」
小田切君は常識の範疇で博士に尋ねた。
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