29部分:第二十九章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
マシンになったのだ。車椅子の席はそのままにやはり何処からか機首が出て来て肘掛が両腕になった。アメリカ映画に出て来るようなガウォークタイプのマシンになったのであった。
「さあ、これに乗るのじゃ」
「どうやってこんな形に変形したんだ?」
「今凄い形になったけれど」
ライゾウもタロもその異常な変形をしてガウォークになった車椅子を見て述べた。
「サイドカーがサイド○○シャーになるのはわかるけれどよ」
「これは幾ら何でも大きさが合ってないじゃない」
「大きさや内蔵する武器なぞどうとでもなるのじゃよ」
だが博士にとってはそんなものは考慮するまでもないことであった。
「知能指数二十万のわしの前にはのう」
「まあそれに乗って大阪までですか」
小田切君はとりあえず常識のことは考えずに博士に応えた。
「今から行くんですね」
「その通りじゃ。では早く乗るのじゃ。後部座席もあるぞ」
見れば博士の後ろにしっかりと席があった。人間用の席がだ。
「そこに動物達も入れるのじゃよ」
「シートベルトをちゃんとしてだよな」
「そうだね」
彼等はかなり安全志向でもあった。
「それで行くか」
「大阪までね」
「よし、じゃあ乗ろう」
小田切君は早速彼等をその両手に抱いた。するとそのマシンが右手で彼等を器用に抱えてそのうえで後ろにやってくれたのであった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ