機動戦艦ナデシコ
1303話
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と何か気になったように告げてくるハルカに、頷きを返す。
「ああ。この紅茶はこことは違う、他の世界の紅茶だな。まぁ、それでも普通に飲めるから安心してくれ」
ネギま世界の麻帆良にある不思議飲料とか、OGs世界のクスハ汁みたいに飲めない、飲みたくないって代物じゃない。
……何だったら、一度出して見るのも面白いかもしれないな。
そんな風に考えている俺の前で、ハルカとエリナの2人は興味深そうに手に持った缶紅茶を一瞥してからプルタブを開ける。
そうして若干恐る恐るとだが飲み……肩すかしでも食らったかのような表情を浮かべた。
「なーんだ。異世界とか言ってたけど、紅茶は普通に紅茶じゃない」
がっかりといった様子のハルカに、エリナも同意するように頷く。
「いや、別に異世界って言っても、普通に人間が住んでるんだからな。当然文化的に似たようなものになるのは当然だろ」
中にはマクロス世界のように異星人がいる世界もあるが、それでも生活様式はともかく、根本の部分は殆ど一緒だ。
違うとなると……ネギま世界の魔法界とか、門世界辺りか?
そんな風に考えていると、取りあえず紅茶を飲んで一段落したのだろう。不意にハルカが真面目な表情を浮かべ、エリナもそんなハルカに引っ張られるように真面目な表情になる。
「さて、ねぇ、アクセル。私達がここに来た理由……分かるわよね?」
「俺も男女関係には決して鋭いとは言わないけど、それくらいはな」
「でしょうね。もしこれで何をしに来たのか分からないなんて言ったら、怒ってたわよ。ねぇ、エリナ」
「……そうね」
話の主導権はどうやらエリナではなく、ハルカにあるらしい。
まぁ、男女関係に関してはハルカの方が経験値は上なんだから当然かもしれないが。
「じゃあ、ここで勿体ぶっても意味はないし、正直に聞くわよ? ……アクセル。あんた恋人いるでしょ?」
じっと、真剣な表情を向けてくるハルカとエリナに、俺は特に躊躇うことなく頷く。
「ああ、いる。ホワイトスター……シャドウミラーの本拠地にある家で、恋人達と同棲している」
「そう、やっぱ……うん? 恋人、達?」
「それって、つまりアクセルには恋人が複数いるの?」
エリナの確認するような言葉に、再び頷きを返す。
「そうだ。シャドウミラーは一夫多妻制が認められているんでな。そこで俺は恋人達と一緒に同棲している」
正確には一夫多妻制ってのはシャドウミラーでは黙認状態であって法律とかで決まってる訳じゃないが、あやかや千鶴が現在きちんと法律として定めるように動いているんだから、決して嘘を言ってる訳ではない。
「一夫多妻制ねぇ。ま、アクセルの事を思えばその辺は当然なんでしょうね」
「ちょっと、ハルカ。何でそ
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