機動戦艦ナデシコ
1303話
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いになるとすれば? あ、でもチューリップがある以上、向こうは転移してくるのか。
そっちを何とかする必要もあるが、それでも現在地球にある木星蜥蜴の戦力以外を全てこっちでシャットダウンすると考えればどうだ?
ナノマシンの効果により、既に空気に困らず普通に移住出来る火星というのは正直美味しい。それと木星蜥蜴のどちらに連合政府が比重を置くか、か。
出来ればホワイトスターに戻ってエザリアや政治班に相談してみたいが、それにはゲートを設置する必要がある。
一応ニーズヘッグのシステムXNを使えばホワイトスターに戻れるし、マーカーを置いていけばまたこのナデシコ世界に戻ってくる事も可能だ。
ただ、ゲートを使ってしっかりとこの世界とホワイトスターを空間的に固定しないと、時差が生まれるんだよな。
……難しいな。ただ、俺としては火星をシャドウミラーの本拠地にするというのは結構――俺達にとっては――いい案だと思うんだがな。
ベッドの上で寝転がりながらそんな事を考えていると、不意に扉がノックされる音に気が付く。
「誰だ?」
『私、ハルカよ。エリナも一緒にいるわ。……どういう用件か、分かるでしょ?』
この2人が一緒にって事は、どんな用事かは予想出来る。
寧ろ、遅かったと言ってもいいかもしれない。
「いいぞ、入ってくれ」
その言葉と共に扉が開き、ハルカとエリナの2人が入ってくる。
ハルカは相変わらず露出度の高い改造制服を着ており、エリナの方は特に改造もしていない普通の制服。
そんな2人が俺の部屋へと入ってくる。
ハルカは結構俺の部屋に遊びに来ているからいつも通りだが、エリナの方は俺の部屋に来るのはクリスマスパーティの日以降は始めてだ。
……一応俺の部屋の隣がエリナの部屋だというのを考えれば、距離的にはいつもとほんの数m程度しか変わらないんだけど、やっぱりそういう問題じゃないんだろうな。
「あらあら、少し来ない間にまた散らかってるわね」
部屋の中に散らかっている本の山を眺めつつ、仕方ないわねとか言いながら早速片付け始めるハルカ。
それをエリナはどこか所在なさげに見守っていた。
もう俺の正体を明かしたんだから、別に本を出しっ放しにしておく必要はないんだよな。
纏めて空間倉庫に収納するとしよう。
特に考えるまでもなく判断し、ハルカが纏めている本の近くへと移動する。
それを見たハルカが不思議そうな表情を浮かべるのを尻目に、本へと触れ……空間倉庫へと収納する。
いきなり目の前にあった本が消えたのには驚いたのだろう。ハルカも……そして自分も手伝った方がいいのかといった具合に迷っていたエリナも、何が起きたのかといった視線を俺の方へと向けていた。
「そんなに驚く事はないだろ? ニーズヘッ
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