短編 女子力が高いのは誰だ!?その1
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上条『ほんとにな……どんな料理が出てくるか恐怖でしかない』
既に身の危険を感じている上条。
心配のしすぎだと思われるが、メンツがメンツだ。いつどんな化学反応を起こすか分かったもんじゃない。
ルールは簡単。
自分で食材を買い、一人前のオムライスを作る。
それを10当分し、皆んなで食べる。
女子メンバーは食べるだけ。男子メンバーはそれに10点満点で採点をつける。小数点は無しだ。
料理時間は多めに20分を取っている。
順番はクジで決めて、不公平の無いようには配慮している。
進行は士道が行う。
士道「まず一人目」
と、立ち上がったのは……
柑果「面倒だなぁ……」
神代柑果だった。
上条「……何でお前まで?」
柑果「強制参加」
把握しました。
柑果「レシピは丸暗記出来たけど……」
そう、禁書目録並みの記憶力を持つ柑果だが、覚えるだけで理解は出来ないし、そもそも料理経験が無いと上手くいかないものだ。
勿論、柑果は料理など一切しない。
柑果「ま、レシピ通りにやるか」
〜5分後〜
柑果「出来たよ」
と言って皿をテーブルの上に置く。
それは適当に盛り付けられたケチャップご飯の上にところどころ焦げた溶き卵がドサっと乗ってるだけだった。見た目だけならチーズケーキのようだ。
上条「………これは何というか」
一方「最悪な見た目だな」
柑果「仕方ないでしょ?覚えるのと実際やるのとは全然違うんだから」
士道「ま、まあとりあえず食べてみるか」
言って全員味見する。すると。
士道「………美味い」
一方「………普通だな」
琴里「確かに美味しいわね。でも採点するのは貴方達なんだからね」
琴里の言葉に(面倒だったが)目の前に置かれているミニホワイトボードに点数を書く。
士道 9
上条 8
一方 7
三人とも味には好評価だったが、見た目のせいでそれぞれ減点している。
十香「おお、かなりいい点数なのだ」
柑果「初めてにしては上出来だったでしょ?」
見た目を除けば完璧なテンプレだっただろう。初心者でここまで出来たなら上出来だ。
士道「次は?」
四糸乃「わ、私です……!」
と、手を上げたのは四糸乃だった。
どこか緊張しながらもキッチンの方へ向かう四糸乃。
上条「だ、大丈夫かあれ」
士道「……なんか心配だな」
一方「なンとかなるだろ」
まるで我が子の初めてのおつかいを見守る親の気分になった上条と士道だったが、その心配は杞憂だった。
よしのんの的確な指示を元にテキパキと動いていく。片手が塞がれているというの
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