第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
CLANNAD 〜日常と幻想、そして開戦〜
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と、家から二人、誰かが出てきた。
岡崎と渚か?なんか話してるけどよく聞こえないな・・・
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今日も渚は演劇の練習をするらしい。
なんでも、せっかく新入部員が入ったんだから、また何かやりたいんだそうだ。
「でもあいつ、なんかおかしな奴だよな」
「蒔風さんのことですか?」
「ああ、なんだろうな。昨日来たばかりなのに、不思議となじんだっていうか。でもなんかそれでもみんなから外れてるよな」
「ふふっ」
「なんだよ」
「やっぱり朋也君はやさしいですね。昨日来た転校生を気にかけてあげるなんて」
「寝る」
「あー!待ってくださいよ〜!」
「・・・嘘だよ。でもな」
「はい、不思議な人です。まるで・・・・」
「まるで?」
「外から来た人・・・・みたい?」
「そりゃ、転校生なんだから外から来たんだろ?」
「う〜〜〜ん??」
そういってうなる渚。仕草がいちいち可愛らしいな。
アホ毛もミョンミョン揺れている。
ブルっ
今日は寒いな、ソロソロ家に戻るか。
練習はしてないけど、このままじゃ体調を崩す。
渚はそもそも身体が頑丈ではないんだし。
「渚。今日はやめて家に入ろう。風邪ひいちまう」
「あ、じゃあ一回だけ」
「はいはい、一回だけな」
そう言って渚は電灯の下に立つ。
そしてあのセリフを言うのだ。俺があいつの練習を、最初に見たときのあのセリフを。
それは、始まりのセリフだった。
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渚が街灯の下に立ち、偶然か、蒔風のいる茂みのほうを向き、言葉を紡いだ。
「もし、よろしければ」
それは・・・・
「あなたを」
とても幻想的な空間を作り出し
「あなたを、お連れしましょうか」
そしてきっとこの言葉からこの物語は始まったのだろうと連想された
「この町の・・・・願いが叶う場所に」
その瞬間、それは始まりを告げる祝詞となる。
オォぅっ・・・・
音もなく。
まるで闇が形を得て人型になったかのように。
「奴」が渚の首をはねようと闇の空から落ちてきたのだ。
「っ!」
ギャンッ!
その凶刃を俺はとっさに天地陰陽のうちの一本
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