第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
CLANNAD 〜日常と幻想、そして開戦〜
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か。
ちょうどいい。ここもチェックしておこう。
ついでにあのパンの創作者の顔を見ておこう。
そう思い店の中に入ると
エプロンを制服の上からかけた姿の岡崎と渚が店番をしていた。
「お前らが店やってるのかよー!!??」
「あ、蒔風さん。どうしたんですか?」
「い、いや、今日食べたメカニックパンっていうのが愉快過ぎてな。どんなパン屋か見に来たんだ。」
「でもなんでうちのパン屋にピンポイントに?」
「春原に聞いた」
あとをこっそり付けてきたなんて言えない。言えるわけない!
だから適当なスケープゴートを用意した。春原・・・・便利な子!!
「あいつか・・・で?感想は?おまえ普通に食ってたけど・・・」
「ああ、おれは何とか大丈夫だったが、春原のあの反応を見てわかるとおり、あれは常人じゃとてもじゃないが食えない。硬すぎる。人を殺せるな。まあ味は悪くなかったがな。あんなパンどうやって作ったんだ?」
いったところで後ろですすり泣く直前のようなヒック、という声が聞こえた。
振り返ってみると渚に少し年齢を重ねたような女性が、目をウルウルさせて立っていた。
「わ、私の・・・・」
「私の?」
「私のパンは、人を殺せるような必殺仕事人みたいなパンだったんですね〜〜〜!!!」
「!!???」
「さっ、早苗!どうしたんだ!?また誰かに泣かされ・・うお!待て早苗!おれは大好きだぞぉ〜〜〜〜!!」
「!!??!!?!?!?」
「お、おかあさ〜ん!おとうさ〜ん!」
「お母さん!?お父さん!?若いなおい!」
「ああ、驚いたか。あれが渚の両親だ。アホ親子だ。見ていて面白いぞ。とくにおっさんがな」
「はあ・・・・そういえば、もう遅いが、岡崎、お前は帰らなくていいのか?」
「大丈夫ですよ。朋也君はうちに住んでますから」
「ふぇ?ここに?」
「ばっ、渚!」
「どうしたんですか?朋也君」
「んなこといきなり言われたら戸惑うだろ!」
「ああ、なるほどね。親公認の中ってことか」
「えっ、それは」
「お前、理解速いのな」
「そりゃまあ、理解しなきゃいけないのでね」
「ん?どういうことだ?」
「気にすんなよ。んじゃ、見るもん見れたし、オレは帰るな」
「気をつけてな〜」「お気をつけて」
「おう・・・見るもん?」
そして俺は帰路につくふりをして、前にある公園の茂みの中に身を潜め、ジッとした。
これからここで見張るか・・・・
そうして三十分後、渚の両親が帰ってきて、パン屋も閉まった。
さらに見張りを続けている
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