暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 崩壊 〜ほとんど説明だなこりゃ〜
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ゃオレの勝ちだ。オレはこの世界を壊して食えればそれでいいんだからな!」

「待てこら!」

「はっはっは!アデュー!」

蒔風とのまだ距離はある。
大丈夫だ、逃げ切れる。どっかで身をひそめれば、それだけであとは俺の勝ち。


そう思ってた。


いよいよ本気で逃げようと、男が体を前に向け先に進もうとして


ガクンッ!!と、その勢いが止まった。
衝撃に男の首が少し揺れる。



(なんだ?どうした?)

男の頭に疑問が浮かぶ。
否、わかってる。

そんなものは「疑問ということにして、わからないふりをしている」に過ぎない。



わかっている。この原因はわかっている。
オレがこんなことになる理由はたったひとつしかない。

だが認めたくない。
認められるか。



二個目の世界でこんなことになるなんて、いきなり出鼻がくじかれるなんて!
駄目だ振り返るな、振り返ったら現実になる!


しかし男は振り返った。
本人も分かっていたのだろう。見ようと見まいとその脅威が迫っていることは間違ってないことを!


「ウオォォォォォォォオオオオオオオオオ!」

「あああああああああああああああああああああああああああ!」

蒔風が男の後襟をつかんで引き寄せる!

「これで――――終わりだッッ!」

「おおおおおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおお!!!??」

堅く強く握られたその拳が男を砕かんと振り下ろされ、その拳はいかなる星をも打ち砕く――――

「打 滅 星!!」

ゴッシャァ!!!と、それこそ本当に星をも砕けそうな音がして、拳が男の顔面にめり込み、衝撃波を発しながら地面に飛んでいき、あろうことかバウンドしてまた蒔風の眼前に戻ってきた。それを蹴っ飛ばして距離をとった蒔風は確信した。


これでおわったな。


「ぐっふあ。げはっ、っづ。」

影の男がユラ〜っと消えていく。
まるで、霧に映った幻影だったかのように。

「くっそ、てめえ覚えてろよ?別の世界を食らって、また戻ってきてやる。それとも、追っかけてくるかい?ふっふっふっふっふっふっふ。はははははははははは・・・・・・」

シュァァァァァァ

男が完全に消滅し、あたりが静寂に包まれた。



蒔風が地面に降りると、瞬間、周辺が再びあの白い空間に変わっていく。



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「終わりましたか」

「なんとか、な。じゃ、説明してもらいますよ。あいつのこと、この力のこと」

「ええ」


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