第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 崩壊 〜ほとんど説明だなこりゃ〜
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した瞬間
ドゴッ!!!!
男が地面から飛び出し、蒔風の顔面に重い一撃を叩きこむ。
地面から飛び出してきたというのに、その拳は蒔風の顎に向かって真っすぐ伸び、重々しいアッパーカットを繰り出してきた。
「ブッ!」
蒔風が仰け反り、半歩後ろに下がる。
さすがに無傷ではなかったのだろう。男も血を流しているが、顔を抑える蒔風を見て大いに嗤った。
「調子に乗るからだァ!!直撃ならまずかったが、がんばってそれだけは避けてやったぜ!!」
「っつあ!てんめ、痛そうな声出しで悶絶してたじゃねえか!」
「何のことかね?オラッ!!」
「しらばっくれやがって・・・・くそ野郎っ!!」
悪態をつきながら、蒔風が手のひらを上に向け、大量の水の塊を作り出す。
腕の形は、まるで蕎麦屋が担ぐような状態だ。空手の型にも見えるそこから、蒔風が叫びとともにそれを叩きつける。
「おらあ!圧水掌!」
「うぉお!?」
ザッパァッ!!と月並みな水の音。しかし、その規模が尋常ではない。
手のひらを返し、地面に押し付けるかのように腕を下げた蒔風の動きと連動して、水の塊が男という小さな対象に向かって堕ちていく。
液体だからと侮るなかれ。
重みを増した水は、もはや金属とそう変わらない。
「てめえが力を得たのがどれくらいかはわかんねえが、まだ扱いきれないんだろ?オレはこの力の使い方が、まあわかる。頭の中に流れ込んでくるんだ。俺とお前の力の総量はイーブンってとこか?だから扱える分、今なら俺のほうが強い!」
だが、わかってる。それは、あくまでも「今は」だ。
長引かせられない。
それはわかっている蒔風だが、男が水を払いのけながら姿を現して叫んできた。
「グッ、げホッ・・・・はぁ・・・はぁ・・・そうか、貴様は鍵によってその力を・・・・確かに、強い、わけだ。だがいいのか?・・・遊んでる暇なんか・・・あるのかねぇ・・・・」
バレていた。
そもそも、蒔風のこの力のこともそうだが、世界?とやらの状況もやばい。
確かに、そこらじゅうがビキビキといっているのが何となくとだが感じ取れた。
やはり、長引かせるのはまずいようだ。
「まだまだボコし足りないんだが・・・・チッ、この状況を考えると、終わらせないといけないようだ」
「確かにそうだろうな・・・・だがっ!」
「!」
話に応じていた蒔風が、いきなり動いた男に少し身じろぐ。
だがその一瞬を逃すことなく、男はその場から跳躍して蒔風に背を見せていた。
男は話の間に体力を少しでも回復していたらしく、それを逃走のために注ぎ込んだのだ。
「オレはこのままトンずらすんぜ!時間さえたてばこの世界はいずれ終わる!そうすり
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