第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 崩壊 〜覚醒〜
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さて
とりあえずは立ち上がれた。
大見栄も張った。
でもあいつのほうが絶対強い。それはわかる。
まず勝てない。
だから今のところ方針としては、あいつをここから引き離していかないと。
今死ぬわけにはいかないからな。
俺はともかく、こいつらが死んじまう。
なんてことを考えてどうしようか悩んでいると、
「はっはっはっは!いいな!今のお前、最高にカッコよかったよ!」
あいつが楽しそうに笑っていた。
そして次の瞬間つまらなそうな顔をして、
「だから主要人物はよ・・・」
わけのわからないことを言う。
だが、あいつが言ってることを考えるより、ここを離れるほうが先だという結論を導き出した。
俺って頭の回転はやい!!流石!!出来る男!!
・・・・言ってる場合かッ
何はともあれ、俺は奴に向かって突っ込んでいった。
男は怪訝な顔(みたいな感じ)をしながら、顔面に一撃必殺であろう拳を繰り出してくる。
その拳をかわして、奴の背後にまわり、そのまま一発だけ裏拳をかまして距離をとる。
たしかあいつの狙いは俺だと言っていた。
つまりこうやってちょっかい出してちまちま逃げてりゃあいつは俺のほうに来る。
そうやって仲間たちから離れた場所まで行ってあとは時間稼ぎだ。警察やら軍隊やら出てくるだろうから、それまでの辛抱。
「ほら、こいよ!怖気づいたか?楽しい鬼ごっことしゃれこもうぜ!」
さらに挑発。
しかし、奴はそれに乗ってくることも、攻撃しても来なかった。
「時間稼ぎで助けが来るまで待つ、か。まあ及第点だな。悪くはない。だけどこの現象がこの地区一帯だけだと思ってるんじゃないのか?」
「あ?」
「空に入っているヒビ。あれは今この世界で空を見上げればどこでも見れるし、崩壊はいたるところで起きているんだぞ?来るわけないだろうよ、警察や軍隊なぞ。ほかのところの被害でてんてこ舞いだ。この騒ぎが起こってからすでに十分たっているのに誰も救助に来ない時点でおかしいと思うべきだったな、それに・・・」
ゴグァッ、バガァ!
轟音。
気がづいたら、オレの体がビルの壁にまで吹き飛ばされた。
さらにはガラガラと瓦礫がのしかかってくる。
そして身体が完全に埋まり、隙間から奴が見えた。
オレがぶつかったところだけが崩れたようなので、そこまで大量の瓦礫ではない。
だが俺もやはり人間のようだ。死ぬ程の重みで、意識が朦朧としてくる。
「言っただろう?そもそもオレはフルパワーが出せてなかったんだ。この力を手に入れてまだ日が浅くてな。いままではまぁ、慣らしだったんだよ。さてっと・・・・こうしてオレはまた新たな世界を食らうのであった・・・・
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