第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 崩壊 〜覚醒〜
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
って聞こえてるか〜?」
聞こえてるよ畜生。
あ〜くそ・・・このまま終わるのか?
どんどんあいつの声が遠退いていく。
死ぬのはいいが、このままでは終われない。
せめて、力があれば。
敵がどんな力を持って、どんな攻撃をしてこようとも、守りきれるような、そんな、力が・・・・・あれば
あぁ・・・意識が・・・だんだん・・・飛んで・・・・・
------------------------------------------------------------
・・・・・意識がある。
あれ?
いやまて、この空間はなんだ?
白い・・・・
真っ白というか、光に包まれているというか、なんか不思議な・・・
「どうも」
「!」
声のほうを見るとそこには一人の女性が立っていた。
服は神々しく輝いたドレスで、うっすらとした金髪にはウェーブがかかっている
これじゃまるで・・・
「あぁ、警戒しないでください。私はあなたの敵ではないですよ」
「敵じゃない?じゃあなんなんだ?神か?そもそもここどこだ。死後の世界ってやつか?オレを転生させるとかそんな話を持ちかけてきたりするのか?」
「ちがいますよ・・・・とりあえず私は神ではないですね。それに近くはあるけど。
それからあなたは死にかけている状態だけど、まだ死んでいない。
その直前であなたにこうしてコンタクトをとっているだけです」
ふーんと思いながら、オレは手を挙げる。
「はい、先生」
「どうぞ」
「それであなたがコンタクトした理由は何ですか?」
「いろいろスルーしていきなり本題ですか」
「だってつまりは『そこらへんは後で説明するからとりあえず本題』ってことだろ?」
「・・・・そうなんですけどね。話受け入れすぎじゃないですか?」
「人の話聞くのは好きだから」
「そうですか。ま、私の話というのはスバリ、あなたにあいつを止めてもらいたいのですよ」
「いや、そりゃぁ・・・」
「嫌なのですか?」
「嫌じゃないですけど、おれじゃあいつには勝てません。どうせ見てたんでしょ?」
「ええ」
「だったら話は簡単じゃ・・・・」
「しかし勝つ方法があります」
「・・・・マジですか」
「マジです。あなたはこの世界にいながら、死とはどういうものかを知っている人間ですね?」
「? ん、まあ知っているけど、どうせくだらない妄想の域だろ?」
「いいえ、あなたは一つの真理に辿りついています」
「・・・・はぁ?」
「まったく、あきれますよ。好奇心ひとつで齢十六歳にして死を理解したことで、人としてどころか生物としてその理から
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ