暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
the days 崩壊 〜覚醒〜
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って聞こえてるか〜?」


聞こえてるよ畜生。

あ〜くそ・・・このまま終わるのか?
どんどんあいつの声が遠退いていく。


死ぬのはいいが、このままでは終われない。

せめて、力があれば。

敵がどんな力を持って、どんな攻撃をしてこようとも、守りきれるような、そんな、力が・・・・・あれば

あぁ・・・意識が・・・だんだん・・・飛んで・・・・・


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・・・・・意識がある。
あれ?

いやまて、この空間はなんだ?

白い・・・・
真っ白というか、光に包まれているというか、なんか不思議な・・・


「どうも」

「!」

声のほうを見るとそこには一人の女性が立っていた。
服は神々しく輝いたドレスで、うっすらとした金髪にはウェーブがかかっている
これじゃまるで・・・

「あぁ、警戒しないでください。私はあなたの敵ではないですよ」

「敵じゃない?じゃあなんなんだ?神か?そもそもここどこだ。死後の世界ってやつか?オレを転生させるとかそんな話を持ちかけてきたりするのか?」

「ちがいますよ・・・・とりあえず私は神ではないですね。それに近くはあるけど。
 それからあなたは死にかけている状態だけど、まだ死んでいない。
 その直前であなたにこうしてコンタクトをとっているだけです」

ふーんと思いながら、オレは手を挙げる。

「はい、先生」

「どうぞ」

「それであなたがコンタクトした理由は何ですか?」

「いろいろスルーしていきなり本題ですか」

「だってつまりは『そこらへんは後で説明するからとりあえず本題』ってことだろ?」

「・・・・そうなんですけどね。話受け入れすぎじゃないですか?」

「人の話聞くのは好きだから」

「そうですか。ま、私の話というのはスバリ、あなたにあいつを止めてもらいたいのですよ」

「いや、そりゃぁ・・・」

「嫌なのですか?」

「嫌じゃないですけど、おれじゃあいつには勝てません。どうせ見てたんでしょ?」

「ええ」

「だったら話は簡単じゃ・・・・」

「しかし勝つ方法があります」

「・・・・マジですか」

「マジです。あなたはこの世界にいながら、死とはどういうものかを知っている人間ですね?」

「? ん、まあ知っているけど、どうせくだらない妄想の域だろ?」

「いいえ、あなたは一つの真理に辿りついています」

「・・・・はぁ?」

「まったく、あきれますよ。好奇心ひとつで齢十六歳にして死を理解したことで、人としてどころか生物としてその理から
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