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episode03

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「もうっ……何なの、あの男の子!」




いきなりキスするとか、どんだけのチャラ男なんだ….。






私はご立腹なまま教室に戻る。
















アヤト「……やっと戻って来たかよ」


「戻って来たんだけど……ねぇアヤト、聞いてよ!」




長くなりそうなので、サボリということで屋上に移動する私とアヤト。















アヤト「んで、何だよ。簡潔に分かりやすく話せよ」


「…はいはい、出来る限りね。


さっきね、保健室に行ったら______」








先程のチャラ男との出来事をアヤトに話す。










そしてアヤトは、ニヤリと笑って口を開く。







アヤト「あー、ソイツ、オレの兄弟だ」







「……………はぁ?」






え、何?



アヤトの、兄弟?








てか、あなた兄弟居たの?それすら知らないんだけど。










「え……全然似てない」





アヤト「逆に、あんな変態と似てるって、言われなくて良かったけどな」




アヤトはそう呟く。






へぇ、アヤトは兄弟がいたんだ。







意外だな。








アヤトは、一人っ子でワガママに育ってきた貴族ってイメージがあったけど、全然違うみたい。






「………とりあえず、その、アヤトの弟に、『そういう事やめて』って言っておいて」


アヤト「面倒だけど、覚えてたらな」


「覚えてよ」





授業が終わるまで、アヤトと他愛もない話をしていた。
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