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【DIABOLIK LOVERS】ライトのお気に入り
episode02
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その男の子は、柔らかい茶髪の髪で、前髪からそっと覗く顔は、整っていて綺麗だった。
世間一般で言う、いわゆるイケメンってやつ。
わあ…こんなに綺麗な顔の男の子、居たっけ。
思わず見惚れていると、その男の子は、「んぅ……」と声をもらして、目を開く。
「………ぁ」
その男の子と目がパッチリ合う。
人の眠ってるところを覗くような変態だと思われてしまう!
「ご、ごめんなさい!!覗くつもりは、全然無かったんですっ!」
勢い良く頭を下げて謝る。
?「別に、僕は何も怒ってないけど」
顔が綺麗だと、声も良いのか。
なんて思ってると、急に腕を引っ張られる。
「……え?」
?「……んー。僕、中途半端に起きちゃって、正直言って機嫌悪いの。だから、キミ、少し僕に付き合ってよ」
それって、どういう意味?
その男の子は、笑ってる。
そんなことを考える内に、いつの間にか私は、男の子に抱き寄せられていた。
男の子の整った顔が、すぐ目の前にある。
「なっ…!ち、近いです!」
只でさえ、男の子とまともに話したことのない私。
男の子と至近距離…更に手が触れてるなんて恥ずかしすぎる。
?「あははっ、顔真っ赤だよ?…もしかして、こういうの初めてなの?」
「っ…………そ、そんなことないです!わ、私!こ、こう…いうの、な、慣れてるし!」
バカにされるのは嫌だから、そう答える。
誤魔化せた…かな。
?「へぇ。本当に慣れてるんだ。ふーん。慣れてるなら良いよね、こういうのしても……」
いきなり私の顔に手を添えられて、次の瞬間、唇に柔らかい感触…。
一度離されたかと思いきや、また唇同士が触れて、いきなり舌を入れられる。
「んー!」
キ、キスなんて、初めて……。
?「んっ……はぁ……もっと、舌を絡めて……んっ…」
し、しかも、舌入れるって、よ、世に言う、Dキス…!?!?
あわわ、頭の中が混乱する。
「っ……!」
こんな出会ったばかりの人にこんなことされてるって……。
少し腹が立って、力の限り思いきりその人を突き飛ばし、私は保健室から出ていく。
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