クリスマス 間男編
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狭い四畳半とやらで孤独にクリスマスを過ごす、この俺が演じるべきその存在の名は。
「その異形の名は、クランプス」
言い放ち、ドアを開け放った。偶然俺の部屋の前を通りかかった鍋パ帰りらしき大学生の群れが、けたたましい悲鳴をあげて飛びすさる。…ふはははは、いいぞ、いいぞ。その声だ。その表情だ。俺が来日以来、ずっと餓えていたものは。
「包丁を拾え、なまはげ……パーティーの始まりだ!!!」
「………っは、はいっ……!!」
俺たち二人で、浮かれたクリスマスの巷を恐怖で染め上げるのだ。
ドイツ伝来、本当のクリスマスが、今始まる。
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