23部分:第二十三章
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ふうん、だったら若しコロシアムがここで潰れたら」
「若しかしたらローマも」
「言われてるだけだよ」
決め付けは避けている。しかしそれでもであった。小田切君の言葉にはそうした歯切れの悪い、何か混ざったようなものがあるのも確かであった。
そしてその歯切れの悪い混ざったような言葉で。また言うのだった。
「それでも。気になる言葉だよね」
「だよなあ。何か」
「預言みたいな」
「預言は預言だけれど」
この預言についても否定はするのだった。
「僕は信じない方だけれど」
「不安にはなるよな」
「そうだね」
所謂預言というものの厄介な点である。例え信じていなくとも不安にさせたりもする。やはり心の何処かに引っ掛かるものが生じてしまうからである。預言もそれはそれで毒があるのである。
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