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決戦!!天本博士VS超時空天下人ヒデヨシ
22部分:第二十二章
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第二十二章

「もうやること為すこと無茶苦茶だけれどな」
「一体全体」
「それはあまり考えたくないし想像もしたくないしね」
 やはりこの辺りは普通人の小田切君だった。
「あの博士の考えることとかはね」
「だよなあ。何せああいう人だからな」
「常人には想像がつかないしね」
「だからね。こうやって見るしかないよ」
 つまり傍観者に徹するということだった。
「ここでね」
「そうだな。じゃあじっくりと」
「大人しく見ていようか」
 彼等もローマ市民達と共に戦いの流れを見守る。博士はその巨大な宙に浮かぶ氷の戦艦に乗ったまま悠然と火の鳥に対して向かうのだった。
 そしてヒデヨシもまた。
「消えた!?」
「まさか!?」
「いや、消えていないぞ」
 実は彼もまた宙に飛んだのだった。
「あそこにいるぞ!」
「何っ、今度は空か!」
「飛んだだと!」
「空を飛んだ位で驚くとはのう」
 博士は恐ろしい速さで空を舞いながらローマ市民の言葉を聞いていた。
「この程度の術で」
「ふふふ、凡人とは些細なことで驚くものじゃ」
 博士もまた彼等の言葉を笑っていたのだった。
「空を飛ぶ程度。造作もないことじゃ」
「その通り。わしにとってもじゃ」
「またとんでもねえこと言ってるよな」
「本当にね」
 ここでまたしてもライゾウとタロが話をする。
「空を飛ぶなんてな。生身でな」
「人間技じゃないから」
「まああの二人には普通だからね」
 小田切君の言葉はまたしても非常にクールなものであった。
「時空を平気で超えたりできるから」
「さあ、博士よ」
 ヒデヨシは空を舞いながら博士に対して右手から同時に複数の赤い炎の帯を放ってきていた。今度は帯にして鞭のように動かしているのだ。
「どうする?」
「しゃらくさいのう」
 そして博士はそれを右手の乗馬鞭で軽く弾き返していた。
「まさかあの火の鳥は張り子の虎か?」
「そうではないのはわかっていると思うが?」
「ふむ、その通りじゃ」
 当然といった口調であった。
「それでは。来るのじゃな」
「如何にも。見るのじゃ」
 言いながらその白い火の鳥のところに移動した。そして。
 その背に乗ったのだった。まさに一体化と言ってよかった。
「鳥に乗ったのかよ」
「あの白い炎の鳥に」
「炎で燃えないのか」
 ローマ市民達はここにもヒデヨシの異常さを見ていた。
「何という男だ」
「まさに魔人だな」
「実際のことを知ったらもっと驚くだろうね」
 小田切君にはもうこのことがわかっていた。
「それこそね」
「だよなあ。赤い火よりずっと熱いんだからな」
「それも何千度も熱いんだよね」
「そうだよ」
 小田切君はまたしてもライゾウとタロに説明した。
「もうね。燃え
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