21部分:第二十一章
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ないか!」
「さあ、見るのじゃ!」
突如として自分の下に出て来たその巨大なローマの戦艦は水色だった。それは何と氷だった。氷の空を飛ぶ戦艦なのだった。
「このわしの戦艦をな!」
「空飛ぶ戦艦!?」
「そんなものをどうして作ったんだ!?」
「やはり化け物かあの男!」
「ふふふ。褒め言葉を聞くのは気持ちがよい」
最早博士にとっては褒め言葉でしかなかった。その化け物という言葉もだ。
「わしは大気中にある水分を自由に氷にすることができる装置も持っておるのじゃ」
「もう何でも発明できるんだな」
「あれで平和や人権への興味が欠片でもあればね」
ライゾウとタロの言葉は今度は醒めたものだった。
「今頃世界は平和になっていたのに」
「そんな発想ないから」
「頭の中に元々ないんだろうね」
小田切君も言う。
「博士の頭の中にはね」
「っていうかどんな構造してるんだろうな」
「あの博士の頭の中」
彼等はそのことについても思うのだった。
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