SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第16話?風と光の剣戟
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同等以上の地からが発揮されたとは言えない。僕がソードスキルなしで、攻略組と同じ実力を出せるほどの力があるなら話は別だが、生憎そんな自信も事実もない。
?閃光に意見を曲げてもらおうと口を開けた瞬間、僕の前にデュエルの意思表示確認のウインドウが出現した。
?内容は《初撃決着モード》。……一撃で決めるつもりらしい。
?僕は、清々しいほどの笑顔でサムズアップしてくる幼馴染みに、「誰のせいでこうなってると思ってるんだよ!」という突っ込みを押さえながら手でこっちに来るよう伝える。
「……で、これどーするの?」
「何が??ふつーにデュエルしろよ」
「でも、向こうは疲れてフラフラしてるんだよ??やりずらいっていうか……」
「そんなの閃光だって一緒だろ。お前ほとんどソードスキル使えねーんだし」
「そ、そうだけどさ……」
「ていうか、勝てよユウ。お前が勝たなかったら、まだ無茶するぞ。半分冗談で言ったことが本当になっちまうかもしれねぇ」
「う……」
「それに、いくら疲れてるからっていって手加減して勝てる相手じゃねーよ。本気で行け。条件もある意味じゃあフィフティだしな」
「わ、わかった」
?…………これ、カイじゃダメなの??カイに勝ったら完全に証明されるのに。
?と少しだけ、ほんのちょっとだけ思いながら、僕はもう一度ウインドウと閃光を交互に見る。そして、周りを視線だけ動かして確認した。
?周りにいるのは、攻略組のプレイヤー。カグヤが少し心配そうな顔で、こっちを見ている。人が集まっているからもあるだろうが、闘うには少しここは狭すぎる。
「……場所を移動しよう。この建物からすぐ出たところに広間があった。そこでやろうよ」
「……わかりました」
?まだウインドウを近くに表示させたまま、僕が先行して移動する。その後ろを閃光がついてきた。さらに聞こえてくる足音からして、どうやら結構な数のギャラリーが来るようだ。たくさんの人に注目されるのは身がすくむ思いだが、今はそんなことを言ってられない。僕だって負けられないのだ。
?広間に着いて、僕はようやくウインドウを操作して閃光からの誘いを承諾する。すると、僕と閃光の間でカウントダウンが始まった。
?カウントが減っていくのを見てから、右腰にある鞘からカタナをゆっくりと抜刀する。鍛えられた刀身が光を受けて煌めく。僕と閃光を囲むようにして見ていた攻略組や野次馬が感嘆のような声をあげた。
?このカタナの元となった鉱石は、まだ世間の目を浴びてない。おそらく僕以外のプレイヤー、それこそ閃光だってこのカタナを見るのははじめてだろう。
?カウントが十五を切ったところで、僕は閃光に向かって口を開く。
「念のため言わせてもらうけど、手加減しなくていいからね。僕も全力で闘う。あとで言い訳されたって聞かないから」
?僕の言葉に、
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