第2章:埋もれし過去の産物
第42話「託された想い、砕ける闇」
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佇まいで、いつも通り活発な様子で、傲慢で尊大のような態度で、サーラに名を告げるディアーチェ達。
「...忠義の騎士、サーラ・ラクレス。また会える日まで、休むといい...。」
「.....私が再び目覚めた時、ユーリが無事でなかったら許しませんよ?」
優輝の言葉に、サーラはそう言いつつ、ディアーチェにユーリを託した。
「安心せい。貴様の代わりとはいかぬが、貴様以上の活躍をしてやろう。」
「...ふふ、そうですか...。....あぁ、安心しました....。」
その言葉と微笑みと共に、サーラの体が消えてゆく。
―――...またいつか、会いましょう.....。
「....行ったか。」
「ああ。...あいつの下に、アロンダイトは転移したみたいだな。」
サーラが消え、残ったアロンダイトも織崎の下へと行ったのを、優輝たちは確認する。
「終わったな。」
「...あぁ...終わった.....終わった....のか....。」
「む?」
明らかに歯切れの悪い言い方の優輝に、ディアーチェは訝しむ。
「.....っ!?っぐ、ごほっ...!?」
すると、突然優輝は血を吐く。
「き、貴様!?どうしたというのだ!?」
「が、ぐ...!?ツケが...回ってきたか....!ぐ....!?」
血を吐きながら優輝は崩れ落ちて行く。
「貴様!しっかりせぬか!おい!貴様!!っ...レヴィ!」
意識を薄れながらも優輝が視たのは、必死に自身を助けようとするディアーチェ達と...。
―――後悔のように思い浮かんだ、緋雪の儚い笑顔だった...。
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