第2章:埋もれし過去の産物
第42話「託された想い、砕ける闇」
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の魔法は炎の魔剣によってサーラを拘束していた魄翼ごと断ち切られた。
=優輝side=
「ぐ..ぅ....!」
〈マスター!〉
「大丈...夫だ....!」
体とリンカーコアが痛む。
けど、それを僕は耐える。この程度では倒れるわけにはいかないから。
「無事か!?」
「なんとか...そちらは....?」
「......。」
サーラの聞き返しに、僕は答えられなかった。
...何せ、今の僕の左手にはシュネーのシャルが握られているのだから。
さっきの魔法だって、シャルを使って放った魔法だ。
ちなみにリヒトはグローブ型となって専ら僕の体を保護してくれてる。
「....想いを託されて、僕はここに来た。」
「っ...!ですが、その体では...!」
「大丈夫だ。」
すぐに察したサーラの言葉に僕はそう返す
殺してしまったあいつに比べれば...な。
想いも託されたんだ。ここで倒れたらなんの意味もない。
「...彼女を助けてあげて、と。今ならまだ間に合う、と...そう言っていた。」
「.....!」
「だから、助太刀する...!」
飛んでくる魄翼の攻撃を杖形態のシャルで受け止める。
創造魔法によって射出した武器で勢いを弱め、リヒトとシャルというデバイスの二重使用による身体保護と強化で、ボロボロでもそれを成した。
「...私も、おそらく貴方も既に魔力も体力も限界に近いです。」
「.......それが?僕達に、そんなの関係ないだろう?」
とっくに分かっている事をサーラは僕に言った。
だけど、それを僕は一蹴する。
「...ですね。」
「...一撃で決めてくれ。活路は僕が開く。」
「.....はい。」
そう言って、二人で凌いでいた魄翼の攻撃に目を向ける。
「...力を貸してくれ、シャル!」
〈Jawohl Meister...お嬢様の想いは貴方のために。〉
杖形態のシャルから剣のように魔力の刃が現れる。
「....薙ぎ払え、魔剣!!」
〈“L?vateinn”〉
腰あたりに構え、薙ぎ払うようにシャルに込めた魔力を解き放つ。
魔力は真っ赤な炎の剣のように広がり、僕らを襲ってきていた魄翼を全て薙ぎ払った。
「っ.....!」
「穿て、神槍!!」
〈“Gungnir”〉
攻撃も防御も薄くなった所を、間髪入れずにシャルを媒体に大きな真紅の槍を作りだす。
そして、シャルを思い
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