第十五話:罪纏う神裁の剣
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に成功してしまう。
右手に伝わる硬い手応えに、アスナは笑みを浮かべた。
「届けえええええ!!」
しまった、と気づいた時にはもう何もかもが遅かった。
振り上げられた漆黒の剣が、鎧ごとヒースクリフの身体を叩き斬った。
まるで時が止まったようだった。
斬撃の余韻が続く間、この場にいた誰もが息を呑み?????
そして、ヒースクリフのHPはゼロになった。
† †
「ああ、残念だ」
静寂に包まれた空間で、その身を光に変えながら白き魔王は呟いた。
心の底から、残念に思うと。
「だが、私はゲームマスターとして言わねばならない」
鐘が鳴り響く。いつもの定刻に鳴るものではない。勇者の、勝利を讃える福音だ。
「おめでとう、プレイヤー諸君」
その表情にいつもの冷たさはなく。しかし慈愛の笑みでもなく、ただ穏やかに、どこか達観したように微笑んでいた。
「君達の、勝利だ」
そう言い残して、茅場の身体は全てがポリゴンの欠片となって散った。
?????ゲームはクリアされました
無機質な機械音声がそう告げる。
恐らく今の放送でアインクラッド中に行き届いただろう。
そう、今この瞬間。
数えきれない程の悲劇を生み出した悪夢のゲーム、ソードアート・オンラインは終わりを迎えたのだった。
to be continued
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